昨晩のNY市場は大幅反落。
ダウはざら場高値を更新したものの結果は324ドル安と先週末の上昇分をほぼ飲み込んだ下落となった。
NY連銀製造業景気指数の予想外のマイナスという結果もあって、、ここまでかなり一本調子の上昇だったダウに対してこの下落幅は致し方ないところだろう。
やはり10月後半の下落は始まりそうで、去年と同じとは言えないものの今日明日の動き次第では一旦42000ドル割れまでは考えておくべきだろう。
週後半にはフィラデルフィア連銀の景況指数や新規失業保険申請数などもあって、どうもきな臭い感じの週となりそうな点も気掛かりだ。
ナスダックも戻り高値から一転。
先週末に空けた窓は埋めたものの、ここからもう一段下げるとなると、ここまで何とか維持してきた上昇トレンドが反転しそうだ。
ASMLの業績が予想を大幅に裏切った結果、NVIDIAやAMDといった半導体企業にまでウリが波及しているが、あくまで下落反転のためのキッカケでしかないのかもしれない。
何れにしてもダウ同様、今週はトレンド転換の可能性を秘めた週となりそうで、警戒が必要だろう。
先物940円安、日経平均のチャートは崩れ落ちるか
昨晩の夜間先のの取引は序盤から下げが確定したかのように下落し、940円安、39000円を割る大幅な下落となっている。
石破ショックほどではないものの先週分の上昇は全て飲み込まれた形で、NY市場に釣られ安という表現では済みそうにない結果だ。
10月に入って他の移動平均線をやっと上抜いた20日移動平均線が下支えとなりそうだが、期待はあまり持てそうにない。
日経平均はこれでおそらく窓を空けての下落となりそうで、そのまま窓を埋められなければ、形の崩れたアイランドリバーサルとなる。
チャートを見ればわかるが、ここ1週間、上昇はしているものの全て陰線でしかも短いものばかり。
今にして思えば売り上がりの結果で、売り方はここで買い戻せば大勝利といったところだろう。
ここからはNYと衆院選の狭間でどう動くかがポイントとなりそうだが、今日のところは最初の下値目安は先物の終値付近の39000円割れ、もう一段下なら20日移動平均線の38600円付近までと考えておきたい。
トレンドの転換となるならこの後月末に向けて38000円割れは確実だろうが、まずは今日明日の動きを見てから考えるべきだろう。
何れにしても今日、踏みとどまったとして、この1000円近い先物の下落を跳ね除けることはかなり厳しい状況で、まして窓を空けずに済む可能性は低そうだ。
ここは慌てず騒がす、とはいかないだろうが、冷静に対処して選挙前後の相場に備えるべきだろう。