昨晩のNY市場は反落。
ダウは173ドル安と陰線となったが相変わらず下髭をつけており、まだ下げに対する抵抗感は残っている。
やはり指標とFRBの利下げ幅に対しての懸念と期待がある中で、メディアが掻き立てる中東情勢も影響している模様。
需給から言うと今月は後半が厳しいはずなので、できたらもうしばらくの間は高値圏を維持しておいてもらいたいところだが、相場のリズムがどうなるのか、今週末まで予断は許さない状況だ。
ナスダックは278ポイントと大幅な下落。
20日移動平均線付近で何とか止まった印象ではあるが、今晩次第では更なる下落もありえるため、もう一段の下げには用心しておきたい。
やはりNVIDIA含めた半導体やAIといったハイテク部門の状況はまだ方向感が見えず、ともすれば下降トレンドに入りそうでもある。
そういった状況ではなかなか上昇が難しそうだ。
先物は昨晩の上昇を帳消し、日経平均は再び38000円割れへ
夜間先物取引は始まった直後からジリジリと下げて行き、一時1100円安まで下げたものの結果は760円安、38010円となった。
前日の上げを全て帳消しにした結果だが、一応、下値支えとなる3本の移動平均線の上で引けている。
とは言えダウ同様予断許さじと言う状況には変わりはない。
ここから崩れてしまうと流石に値を保てなくなるので、今日は重要な1日になりそうだ。
日経平均はこれを受けて、38000円割れは必至と見ている。
来週末にSQが控えており、ここでの下落は厳しいところだが、まだ先週末の陰線の範囲内に収まる可能性はあり、なんとか止まって引けに38000円台に戻せれば、週末までもう少し期待もできよう。
何れにしても、今日は38000円を挟んだ動きとなりそうだ。
下値の最初の目安はは先週末の陰線の安値37797円で、上値は昨日の始値の38232円となる。
ざら場でどちらかを抜いた場合、そこから戻って来なければ方向は決まると考えている。
引値が上記値段の間であれば明日に持ち越しとなるが、その場合は若干、上昇を期待してもいいかもしれない。
今日は下げる中で底堅さが確認できればそれで良い、と考えている。