レイバーデイ明けのNY市場が大幅下落。
ここまで順調に見えたダウだったが9月に入って一気に600ドル超の下落となった。
NVIDIAの下落が全体の下げを牽引した部分もあるだろうが、早くも雇用統計を気にしての下落との見方もあるようだ。
尤も、8月末まで気にしていなかったものが急に休み明けに気になり始めるなどというのは正直ありえない話で、結局は予定されていた換金が一気に噴き出たといったところではないだろうか。
9月は特に換金の多い月でもあるので、今回はそういった側面もあるのだろう。
問題はここから更に崩れていくのかどうかだが、週末まで並んでいる雇用関連の指標は今の所ネガティブな想定をされているので、大きく逸脱しない限り、サプライズにはなりそうにない。
下支えとなりそうなのは上昇している20日移動平均線と、6月から引いた平行チャンネルの上限付近だが、昨日の安値がほぼそこまで届いているので、この後の下げ圧力に耐え切れるかどうかは難しいところだろう。
一方のナスダックはダウ以上に酷かった。
戻り高値から下げ始めたものの何とか耐えたか、と思ったところでこの下落。
ダウとは異なり移動平均線の支えは120日移動平均線のみで、もう200ポイントほど下になるため、一晩で底打ち反転とは行かないだろう。
二番底探しは始まったばかりといったところだ。
夜間先物は1150円安、日経平均は再び下落局面へ
NY市場の下落を受け、夜間先物取引は1150円安、37640円で引けとなった。
頭の重い展開が続いていたので難しいとは思っていたが、結局NY市場の休み明けに合わせての動きとなった。
個人的には、あわよくばと言う希望が霧散したのだが、頭の片隅で感じていた分だけ、大きなショックではない。
さて、下値の計算だが、先物のチャートからは240日移動平均線の36600円付近。
8月の安値からの戻り高値の差は8000円弱になるので、こちらも1/3押しで36600円前後。
少々極端な価格になるが、その間での動きが予想される。
一方、現物のチャートではどうだろうか。
過去の高値ラインは37674円の位置にあり、今日はこの辺りからのスタートとなりそうだが、ここを支えにできるかどうかは微妙だ。
その下は、自前の平行チャンネルの上限、37300円付近で、さらにその下は先物同様240日移動平均線と高安1/3押しの36600円台といったところ。
今日で一気にそこまではないだろうから、下値目安は37300円と節目となる37000円までと考えておくのが妥当だろうか。
寄り付きこそ多少のパニックもあるだろうが、落ち着いてくれば38000円台での動きにもなるだろう。
ただ、ボラティリティインデックスも上昇しており、一晩で全て解決とはいかないだろうから、今週末までは厳しい展開を想定しておいた方が良いだろう。