昨晩のNYは小幅の続伸。

ダウは36ドル高で底を打ったかに見えるが、方向が決まるのは今晩の指標とその受け取り方次第だろう。
PCEのデフレータやミシガン大学のPMIなどの結果を元に、市場がどう判断するかにかかっている、という見方になるのだが、ここに需給が絡むので結果の受け取り方にもよる。
数値の上下とは別に予想の範疇かどうかも影響するので、要は都合によるだけなのだが、何れにしても今晩の発表で大勢が決まるだろう。
チャート的には5月高値からの下落に対する半値は戻しているので、再度ここから上昇があってもおかしくはないのだが、そこまで言い切れない状況。
一方のナスダックはそんな中でも軽快な戻りを見せている。

もちろん高値更新には至っていないが、捉え方次第ではダウよりは続伸の可能性が高いとも言える。
まあ予想なんて一か八かでもあるのだが、半導体やAI関連がというよりはNVIDIAがどう反応するかでほぼ決まりだろう。
そう考えるとPMIやデフレータのインフレ指標が想定以上の結果にならない限りは、再びダウとは違った動きになる可能性もありそうだ。
先物170円高で反発予想の日経平均だが上値を抜くまでには至らず
昨晩の日経先物夜間取引は170円高、39580円で引けとなった。

頭が抑えられている印象が強く、これを抜け切れるかどうかと言ったところ。
週末で月末の今日だけに、重い展開が続く可能性もあり、そうなると団子天井という見方もできるので、来週に不安の残す形になりそうだ。
現物の方も同様で、抜けていけないと上値が決まった重い展開となる。

上値目安は先物の高値同等、39700円付近となるが、これをしっかり抜けて引けるならば、来週も少し期待できそうになる。
しかしながら上値を抜けきれないと、月替わりでガラッと変化する可能性もある。
7月もSQまでは2週間あり、SQ1週間前までの間に再度動いてくるだろうと思われ、またここしばらくは月初は下げる傾向があるので、それも加味すると少々難しい展開となりそうだ。
何れにしても先日の高値を抜けて40000円に近づけるかどうか、その形を維持して引けるかどうかが来週の鍵となりそうだ。
一方でここから崩れ落ちることはそうないと思うのだが、昨日の安値39193円を割り込んでいくような場面があると、来週は厳しいと見る。
今日は来週を占う重要な1日になるだろう。