週末のNYはダウが反発もナスダックが大幅続落。
久しぶりに陽線となったダウは、それでも38000ドル台に乗せて引けることはできなった。
ただ、ここ数日の中では一番いい雰囲気での引けとなっていて、多少なりとも反発の兆しを期待したくなる形。
今週はGDPの発表も控えており、既にFRB理事の一部からは利下げは年内無い、あるいは利上げも考慮に、などといったタカ派な発言が目立つため、少なくともそこまでは重い展開が続くと思われる。
仮にGDPが予想を下回ったとしても、そう大きな動きには繋がらない可能性もあり、そうなると5月に向けて、もう一段の下げも覚悟しておくべきかもしれない。
その場合は最悪で36000ドル台までが目安となりそうだ。
逆にここまでで既に5月分の売りを先取りしていたのであれば、買い戻しからの上昇も期待できるので、今週後半を注目したいところ。
一方のナスダックは大幅な続落であっという間に120日移動平均線まで届いてしまった。
金曜の朝の想定ではもう200ポイント程度の下げはあるので、と言ったことを書いたものの、それ以上の下げが一気に進んだことに少々驚きもした。
これにはハイテク部門を支えるマグニフィセント・セブンの決算内容が大きく関わっているようだが、確かに今四半期は鈍化していると言えるだろう。
ただ、AI市場は依然として右肩上がりであり、それに伴って半導体の需要は下がるとは思えないので、ここから再度の上昇は十分あると思われる。
ヘッジファンドの中間決算じきもである5月前後は大きく揺れる時期でもあり、予断は許さないところだが、今は雌伏の時と考えて耐え忍ぶところだろう。
週末の日経平均は反発も先物は変わらず、重い展開が続く見込み
週末の日経先物は変わらずの37100円となった。
金曜の今年最大の下げ幅を記録した後だけに、もう少し自立反発も期待していたのだが、一時37500円台まであったものの引けはこの通り。
ここからの反発はもう少し時間がかかりそうな雰囲気になっている。
前日比1011円終値37068円で週末金曜の大引けを迎えた日経平均だったが、一時36733円という記録的な下げを見せ、120日移動平均線まで一気に迫った。
流石にここらで漸く底打ちか、とも思えるのだが、未だ中東情勢だのなんだのとマスコミも騒いでいる中、原油の上昇と日銀会合の利上げの話も相まって、市場は混沌としている状況。
ここは一気に反転とまではいかないものの、今週前半でなんとか反転の兆しが欲しいところだ。
金曜日の日銀の政策決定会合で利上げに言及されるだろうが、少なくとも今回はいつ頃、あるいはどれくらい、といった具体的な数字が出てくるのでは、と思われる。
その場合大きく揺れることになるだろうが、筆者としては何がどうあれ最終的には反転上昇に向かうのでは、と想定してる。
そう言ったことを踏まえても、今日のところは少なくとも踏ん張ってもらいたいところで、37300円付近までは上値はあってもらいたいところ。
ローソク本体の半値戻しは37400円付近となるので、とにかくその辺りで今日は引けるか、あわよくば抜き去って37674円のラインまで戻ってくれるとありがたいところ。
一方で二番底確認となる場合は、37000円割れは必至で、最悪36650円付近までを見ておく必要はある。
ただ、仮にそこまで行ったとしても再度下髭となってくれるなら明日以降は反発が十分期待できるので、多少の下げはある前提で、今日は相場に臨みたい。