昨晩のNYは続落。
ダウは94ドル安、32766ドルと20日移動平均線を割っての引けとなっている。
昨日も書いたが20日移動平均線を割ってくると、どうしても上根が重い形になりやすいので、仮に今日(今晩)反発できたとしても、週末を迎える時点で調整色はどうしても強くなる。
下に控えるし次戦は36952ドルのラインだが、その辺りまでは一時的にせよつけて来るのではないだろうか。
利下げに対してはかなり慎重な意見が出ているようだが、本来ならファンダメンタルズとしては十分良い環境のはずなのにそれに対する評価がマイナスというのは、やはりソフトランディングの難しさを物語っているようにも思う。
何れにしてもまだまだ高い位置なので、調整が入ったところでそこまで悲観するほどでもないと思うのだが、市場の反応はまた別物。
感情的な動きにもつながる可能性はあるので、ここは週末までの動きを静観したいところだ。
ナスダックも続落となったが、こちらはしっかり20日移動平均線は維持している。
形的には下髭の陽線なので、反転の兆しとも思えるが、ダウの様子が今ひとつ良くないので、引きずられる可能性もあって、手放しで喜ぶわけにもいかないだろう。
また、中期的には下落傾向の中での反発となるので、上値は限定されてくるし、しばらくこの傾向が続くのであれば、戻り売りの形が想定されるため、やはり先行きは少し厳しめに見ておく必要がありそうだ。
先物変わらずの36490円、指数は反発はあっても戻り売りから続落の可能性
先物は変わらずの36490円の引け。
よく頑張ったと言いたいところだが、下髭の短さには少々不安が残る。
これを受けて今日の日経平均は、調整色の強い1日になりそうだ。
順番はさておき、下に空いた窓を埋めにいく形になるなら、35157円が目安になってくる。
ここを埋めて戻ってきたとしても、今度は戻り売りで重しになるし、逆に寄り付きから戻していくにしても、またここでも売られる可能性は高いため、やはり重たい相場になりそうだ。
それらを全て払拭してなお上昇するのであれば、それはもうすごいとしか言いようがないのだが、さすがの先日までの上昇傾向は鳴りを潜めているように見えるので、恐らくそういった展開はないと思われる。
窓埋めまでいかないにしても、先週のSQの安値36362円あたりはあっても良さそうで、ここで止まって戻って来れるなら、35600円くらいまではあっても良いと思う。
また、寄り付きから買い戻しなり何なりで買いが入ったとして、それが続くのなら上昇もあるだろうが、先にも買いた通り理由が今ひとつ見えないので、難しいのではないだろうか。
35800円がつい先日のことなのに遠く感じる。