週末から中東情勢を扱う記事が増えているが、それまでと少々趣が異なる点は、イスラエルへの風当たりが少々強く感じる点。
そういった背景もあってか米国市場の安定感の無さは日本の市場にも影響が大きく、結局週末夜間の先物は金曜大引けの値段から200円以上下げて引けることとなった。
これを受けて現物の日経平均は下げてのスタートとなりそうだが、寄り付き前に先物の買い戻しが多少入るなら、31100円手前くらいまでは戻ってくる可能性もあるため、寄り付きはそこまで下げないかもしれない。
それでも金曜の始値付近までが精一杯だろうと考えている。
窓を空けるか否かの違いこそすれ、今日は上値重い展開が続くことが想定されるが、それでも前場に戻っていくのなら、そこは逃げ場と考えるべきだろう。
早い戻りはかえって後場の油断となりやすい。
30795円のラインまでは想定したい
弱気全開、というわけでもないが、31000円は割れる前提で考えておく。
500円安となる位置ではあるが、過去の高値ラインの30795円付近までは想定をしておきたい。
先物のチャートでは30620円になるが、いずれかの位置で一旦止まるだろう。
これが前場に付けて戻っていく場合は戻り幅に注意が必要で、先に書いたような昨日の安値終値付近まで戻るなら、再度今日の二番底探しがある可能性を考えたい。
今週そのものに期待があるなら話は別だが、今のところ米国金利についてもまだゴールや結論は見えていないし、中東情勢も中途半端なままが続いており、金価格の上昇は一時的であるかもしれないが不安定な情勢に対する逃避資金の動きの現れでもある。
こういった状況が1日2日で解決するのは難しいと考えるべきで、短期間に戻りはあっても決定的な動きには繋がらないと考えるべきだろう。
今日はそういった意味で難しいのだが、今週はそういうツッコミ場面だけを確認して相当の余裕を持っての買い下がりに1週間徹する、という姿勢が恐らく正解ではないだろうか。
短期勝負を狙うには厳しいと考えているので、上値の想定は難しく、今日の始値にもよるが、週末始値の31164円を考えておくのが妥当だろう。