昨晩のNYは反落。
ダウは173ドル安、33631ドルと再度240日平均線を下回っての引けとなった。
CPIはほぼ想定通りでインフレ継続を再認識されたため結局利上げの前の実質金利上昇で株式市場は失速。
今の米国市場の厄介ないところは、指標から目先の利上げ予想に対する上げ下げに加えて、それらをもとに動く実質金利の上げ下げでも動くので、現在と未来の双方の要因が交互に、あるいは重なって影響するところだろう。
その結果複雑な市場心理が生まれて、特にダウは素直な動きになりにくいのではないだろうか。
まだしばらくダウは神経質な動きが続きそうだ。
ナスダックも一旦天井となり調整局面に入理想だ。
85ポイント安の13574ポイントと10月頭の水準まで戻したところで頭打ち。
移動平均線の上は維持しているものの、やはり9月の水準に戻すにはまだ時間が必要なようだ。
こちらは利上げは織り込み済みにも見えるが実質金利上昇には過敏なようで、やはり市場心理は素直な右肩上がりになることには抵抗があるようだ。
下値支えになる移動平均線は複数あるので、どこかで引っかかってくれたらとは思う。
先物32270円でSQらしい終わり方
夜間先物は失速、370円安の32270円で朝の取引を終えている。
昨日想定した様な位置まできているが、SQ後はやはり32000円前後の動きとなりそうだ。
下値支えはナスダック同様移動平均線がいくつもあるのだが、ここまでの上昇がSQのためだとしたら、上値追いは難しいと思わざるを得ない。
そう言った観点で考えると、現物も上値目処は立てられるがあまり期待はできそうにない
32600円付近まではあってもいいのだが、やはりSQという特殊な日でもあり、先物の様子からはあまり上昇期待が膨らみにくい。
仮にSQの用事が済んでフラットな気持ちになったとしたら、32300円あたりからのスタートで再度買い上がる気力があるのかと言われると、微妙だろう。
そう考えた上で下値を考えるとすると、60日移動平均線の32131円と32000円の節目、20日移動平均線の31984円といったところだろうか。
10月安値からは1000円ほどの上げなので、1/3押しで32150円、1/2押しで32000円とまあ大体計算も合う。
今日は奇跡が起きるなら再度ここを皮切りに上昇継続もあるだろうが、一旦、SQ通過後の市場を見てからよく考えるべきだと思う。