昨晩のNYは小反落。
ダウは56ドル安で明らかにCPIを意識した動き。
S&P500も然りで、NASDAQは若干趣を異にした感じではあるが、ここまでの上昇の調整と言っても良いだろうか。
ダウはCPI待ちなのでそう言った意味では素直な動き方とも言える。
こうなると今晩の結果次第で動きそうだが、昨今のメディアの記事では
- 米国債務超過
- 利上げ停止と利下げのタイミング
- スタグフレーションやデインフレーションなどの景気悪化
- 金融不安
- 為替の動き
といったことに焦点が当てられており、為替の動き以外はマイナス方向の話が顕著だ。
特に殊更にイエレン長官の債務超過危険信号を報道している点が気になるのだが、これはどうしたって超えなければならない課題であり、毎回騒ぐだけ騒いでギリギリでクリアしているので、正直言ってホワイトハウス内だけでやっていてくれれば皆気にしないで相場に集中できるのだが。
いずれにしてもネガティブな話題が多くなっており、そこへ来て米国消費者物価指数に相場の行末全てを委ねるような記事は正直いただけない。
とはいえこれをきっかけにして上下動かしたいのだろうしそうなるのは常なので、やはり今晩のCPI発表とその後のNYの動向には目を光らせるしかないのだが。
今のところは先々の不安をよそに、一時的に上がることもできるし、前哨戦としてここから下げることも可能なのだが、より大きな幅を取りたいのであれば、ここでもう少し上を取ってからの方が恐らく良いはずなので、であれば、一旦上昇して34000ドル回復くらいまで行っても良いかもしれない。
ただ、その場合はNYのSQ前後から相当厳しくはなりそうだが。
日経平均はSQまでの上昇となるか、NYに引きずられるか
ここまで強いともうSQまで行っちゃうんじゃないかと思いたくなるくらいの日経平均だが、実際にそうなるかもしれない。
となると結局3月の二の舞という可能性も出てくるのだが、今日だけに限っていえば、新値が再び見える位置での動きとなるだろうし、ただ、後場は全く見えないので、10時過ぎの動きから推測することになると思う。
昨日まで描いていた短期トレンドレンジだとどうしてもしっくりこないので、週足を元に引いた中期的なトレントレンジを広げてみたところ、それなりになったので変えてみた。
結局3月と同じ傾向を持ったままここまで来ている、と考えるなら、やはりSQが起点となって再び下落に転じてもおかしくはないのだが、NY側の環境が再度それをするのかどうかがわからないので、何とも言えない。
5月〜6月という米国にとっては特殊な時期でもあるので、昨年の11月が逆にSQ後も高く推移したことを考えると、それをコピーした動きになってもおかしくはなく、そうなると5月後半から6月は相当苦しくなりそうにも思える。
のであれば、ここからは用心しながら進んでいくしかなく、どこかで下落に備えておくことが肝要かと思われる。
一気にではなく、少しづつ、が良いだろう。
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