昨晩のNY市場(3月23日・現地)は、ダウが46,208.47ドル(+1.38%・+631.00ドル)、ナスダックが21,946.76ポイント(+1.38%・+299.15ポイント)とそろって大幅反発した。
トランプ大統領がソーシャルメディアでイランのエネルギーインフラへの攻撃を5日間延期すると表明し、地政学リスクの後退を好感した買いが優勢となった。
一方で、前日の日本市場は日経平均が51,515.49円(-3.48%・-1,857.04円)と急落しており、本日は値幅の大きな荒い展開が予想される。
本日(3月24日・火曜)は、前日の東京急落と昨晩のNY反発という真逆の流れを受けた綱引きとなりそうだ。

トランプ発言で一変──ダウ

昨晩のダウは終値46,208.47ドル(+631.00ドル・+1.38%)と大幅反発した。
トランプ大統領が米東部時間23日にソーシャルメディアで「イランと非常に良好で生産的な協議を行った」と述べ、イランのエネルギー関連インフラと発電所への軍事攻撃を5日間延期すると表明したことが相場を一変させた。
寄り付きは45,803.82ドルと前週末比で弱含んだものの、トランプ発言が伝わると買いが殺到し、高値46,712.33ドルまで上昇した。
安値45,803.82ドルと高値の差が900ドルを超える荒い値動きとなり、地政学リスクへの反応の大きさを示した。
ただし、攻撃延期は5日間の一時的なものであり、イランとの協議が進展しなければ再び緊張が高まる可能性がある。
今晩は中東情勢の続報次第で上下に振れやすく、原油価格の動向にも左右される展開だろう。
想定高値:46,700 想定安値:45,600
緊張緩和で急伸──ナスダック

昨晩のナスダックは終値21,946.76ポイント(+299.15ポイント・+1.38%)で大幅反発した。
トランプ大統領のイラン攻撃延期表明を受け、リスクオン姿勢が強まりハイテク株に買いが集まった。
寄り付きは21,995.78ポイントと前週末を上回ってスタートし、その後は高値22,189.34ポイントまで上昇する場面があった。
一方で安値21,865.80ポイントまで押し込まれる局面もあり、300ポイント超の値幅を伴う神経質な展開となった。
半導体関連やAI関連銘柄には押し目買いが入りやすいものの、地政学リスクの完全な解消には至っておらず、利益確定売りも出やすい地合いが続いている。
今晩は中東情勢の進展次第で上下に振れやすく、22,000ポイントを挟んだもみ合いが続く可能性が高い。
上値では22,300ポイント台が抵抗帯、下値では21,700ポイント台がサポートとなりそうだ。
想定高値:22,300 想定安値:21,700
前日急落から切り返すか──日経平均

前日(3月23日・月曜)の日経平均は地政学リスクの高まりを嫌気し、51,515.49円(-1,857.04円・-3.48%)と大幅安で引けた。
高値52,479.81円、安値50,688.76円と1,800円近い値幅を伴う荒い展開だった。
夜間の日経先物(大証)は52,980円で引けており、前日の日経平均終値から約1,460円上方に位置している。
昨晩のNY市場がトランプ大統領のイラン攻撃延期表明を受けて急反発したことは支援材料となる一方で、前日の日本市場の急落を完全に埋められるかは不透明だ。
寄り付きは先物水準に配当落ち分を加味すると52,800円~53,200円程度が想定される。
前場は夜間先物の流れを引き継いで買い優勢でスタートする可能性が高いが、前日の急落に対する警戒感も根強く、上値は重くなりやすい。
後場は海外市場の動向を見極める展開となり、中東情勢への不透明感が残る中では積極的な買いは入りにくいだろう。
上値では53,500円台、下値では52,000円台が節目となる。
想定高値:53,500円 想定安値:52,000円 基本シナリオ大引け:52,500~53,200円
夜間で急反発も方向感欠く──日経先物

日経先物(大証・6月限)は夜間取引で52,980円で引けた。
前回日中取引の引け値(3月23日17時)も同じく52,980円だったため、夜間での変化はなかったものの、日中取引での値動きは極めて荒かった。
3月23日の日中取引では高値54,000円、安値50,660円と3,340円もの値幅を伴う乱高下となり、地政学リスクへの反応の大きさを物語った。
夜間取引ではNYダウとナスダックの反発を受けて上昇する場面もあったが、持続力に欠ける展開だった。
本日の日中取引では、前日の日経平均終値51,515.49円に対して先物が約1,460円上方に位置していることから、現物との乖離縮小を意識した動きとなりやすい。
ドル円は150円台前半で推移しており、円高方向への動きがあれば先物にとっては逆風となる。
上値では53,500円が抵抗、下値では52,000円がサポートラインとなりそうだ。
53,000円を挟んだ神経質な展開が予想され、中東情勢の続報次第では再び値幅の大きな動きとなる可能性がある。
想定高値:53,500円 想定安値:52,000円 注目節:53,000円(現物との乖離と心理的節目)
まとめ
トランプ大統領のイラン攻撃延期表明により、昨晩のNY市場は急反発したが、延期は5日間の一時的なものに過ぎない。
日本市場は前日に3.5%近い急落を記録しており、本日は夜間先物の水準から切り返しスタートとなる公算が大きい。
ただし、中東情勢の先行き不透明感は依然として強く、週半ばにかけては荒い値動きが続く可能性が高い。
※本記事は個人の見解に基づく相場観の記録であり、投資の推奨を目的とするものでありません。投資判断は自己責任で行ってください。

