週末のNY市場は反落。

273ドル安となったダウだが、チャート上では水曜のスタート位置。
木曜の高値が突出した形で、ここで持ち直すことができるかどうかがポイントとなりそうだ。
市場は関税問題と半導体の業績予想の間で高止まりをしているが、これがこの後の経済指標とFRBの利下げ問題でどう動くか、今週以降の課題となる。
仮に経済指標が悪化するなら利下げ期待も出てくるのでトータルでは相殺されると考えてもいいのだが、その過程で業績や経済見通しに対するネガティブな発想や関税から来る経済への圧力をマスコミが声高に発信するなどすれば、一旦調整入りとなるだろう。
その後でFRBが利下げを行うことで再び持ち直し、8月の相場に入っていく、という展開も想定される。
いずれにしても高い位置での横這いは気を遣う相場が続くことになるので、その点は注意したい。
ナスダックも小幅反落。

ダウとは異なり、値幅が小さい日足が続いている。
この状態から上に抜けるには力がそこそこ必要に思うが、そこまでの力がいま市場にあるかどうかは正直疑わしい。
半導体に関する買い需要がまだ余地があるなら別だが、それを除くと今の位置を維持できるかどうか怪しい。
ダウ以上に今週は重要な週となりそうだ。
先物は安値をつけるも戻して10円安、日経平均は重い展開を想定
SQ後の夜間先物取引は、一時39270円まで下げたもののその後持ち直し、10円安の39500円で引けている。

日足は陽線になっているものの明らかにチャート上では下げ基調になっており、これを払拭できるかどうか、今日明日の動きに注目したい。
上値の目安は39650円付近を抜けていけるかどうか、下値は39210円を下抜けるかどうか、が今日の指針になりそうだ。
これを受けて日経平均は小幅安からの重い展開を想定する。

先物とは少々異なるが、下値目安は6月30日の高音の後の安値39444円が最初で、その次はEMAの39302円付近となる。
これを下抜けると下げ基調は強まるとみて良いだろう。
一方で、上値は週末の終値39596円が最初の目安で、その上になると金曜の陰線の半値位置、39730円付近が目安になるだろう。
今日は月曜なのでここで一気に動くことはないかもしれないが、逆に言えば今日良さげでも明日火曜の動き次第で週末までの方向性が決まることは多く、今日だけでは判断しきれないと考えておくべきだろう。