昨晩のNY市場は大幅な上昇となった。

ダウは404ドル高で43000ドル台を回復。
5月23日からの上昇トレンドレンジ上限付近にまで日足を伸ばしている。
上値抵抗と想定していた1つ、1月31日からの下降トレンドレンジ上限は終値ベースで抜き去り、もう1つの抵抗ラインである5月23日からの上昇トレンドレンジ上限付近にまで日足を伸ばしている。
主に半導体やAI関連といったハイテク株が牽引し、また中東情勢の緩和も手伝っての結果と言えよう。
実質GDPは-0.5%と予想を下回ったものの、その他の指標は概ね良好な結果となっており、それらも好感されたと捉えて良いだろう。
あとは今晩発表となるコアデフレータや消費者信頼感指数次第でこの方向性が継続できるかどうかが見えてくると思われる。
ナスダックはは続伸し、年初来高値を終値ベースで抜き去った。

昨年12月の史上最高値には届かなかったものの、ざら場高値は終値ベースの史上最高値を一時的に抜いていた。
ここまで来れば史上最高値更新は目と鼻の先であり、今晩更新期待も高まる。
ただし、高値更新=ゴール、という可能性もあるため、ダウよりも慎重になるべきかもしれない。
今の所、懸念事項はFRB議長の人事問題であり、トランプ氏がパウエル議長の後任候補を指名するといった話も出ている。
利下げに対する圧力は市場関係者にはプラス感情になると思われるが、FRB議長の権威が失墜することはあまり望ましくない。
すでに4〜5名の候補の名前まで上がっており、この問題が市場に悪影響とならないことを祈るばかりだ。
先物280円高、39780円で引け、日経平均は週末ながら続伸期待高まる
夜間先物取引は280円高、39780円での引けとなっている。

NYの大幅高もあって続伸となているが、実質月替わりを迎えての上昇は、来週に続く期待もできそうだ。
これで2月高値は抜き去り、5月23日からの上昇トレンドレンジ下限に沿っての上昇を継続している。
先にも書いた通り来週にも期待できそうな動きには、この後のざら場ももちろん期待したいところ。
これを受けて日経平均は続伸でスタートとなりそうだ。

先物よりも一足先に2月の高値を超えて前日大引けを迎えており、次の目標は年初来高値となる。
今日更新なるかは正直心許ない気もするが、このままの勢いを維持できるなら、来週にも期待はできそうだ。
月内最終を超えて実質月替わりとなる週末の今日、続伸で大引けを迎える、という条件クリアは必須だが、可能性はあると思われる。
上値の目安は40000円台まであまり刻むことができないが、先物を手がかりにすると39800円台後半を目安とすることができそう。
一方で39600円台までは押す可能性もあり、39500円を割り込むと、先の期待はかなり萎んでしまうので、その際には引け間際の攻防に注意が必要となる。
手放しとは行かないまでも、今日は素直に続伸を期待していたい。