昨晩のNY市場は大幅続伸。

対中貿易に対する楽観論が、ベッセント氏の発言により興醒めした、ということだが、実質的には戻り売り、または利益確定の売りとも言えるだろう。
気分的に嫌なのは、長い上髭の陰線になっていることで、また、せっかくザラ場で上抜いた20日移動平均線を抜いたまま引けることができなかったこと。
せっかく勢いよく戻したのだから、せめて陽線で引けてほしかったのだが、これが今晩以降、どういった方向性になるのか少々難しくなってしまった。
ドル円は143円まで戻したところで戻り一服となっている。
一部報道では対中関税を145%から65%まで引き下げるといった記事も見受けられるが、ここまで何度も発言をひっくり返してきただけに、これが最終決定かどうかは全くわからない。
市場はまだまだ混乱が続きそうだ。
ナスダックも大幅反発ではあるが、結果はやはり上髭の陰線。

ただ、20日移動平均線を抜いて引けている点はダウトは異なり印象はそう悪くはない。
が、短期的な二番底からの戻りとしてはまだ安心はできない位置なので、もう一段上昇が必要とも言える。
月末が近づく中、来週重要な指標が目白押しとなっているので、ダウもナスダックもその前にどこまで戻していけるか、週後半となる今晩以降の動きには再度注目したい。
先物520円高で35000円台キープ、日経平均は大幅続伸の独歩高期待
夜間先物取引は520円高、35440円での引けとなっている。

ほぼ高値引けとなり、上昇期待は高まる。
とは言え、来週から始まる飛石連休はやはり気になるところではあり、また週末が近く月末もあって、何かとややこしい時期でもあるため、用心は必要だろう。
尤も、既に月末に対する処理は概ね済んでいるのであれば、大きく崩れること無くこのまま連休も含めて上昇が続く可能性もあるので、ここはあまり考えすぎない方がいいかもしれない。
日銀の利上げに関しては既に大多数が現状維持を想定しており、早くても次の利上げは6月だろうという声も聞こえる。
これが本当かどうかは別にして、目先はまだ上昇が続く可能性は高いと思われる。
これを受けての日経平均は大幅続伸が期待される。

昨日、35000円台キープが望ましいといった書き方をしたが、前場からあっという間に35000円台に乗せた後、34000円台後半を維持して強さを見せつけられた。
今日も大幅な続伸となりそうだ。
気になるとしたら昨日空けた窓に続き、今日も窓が空くかどうか。
前日高値は35142円なので、一旦そこまで下げるならば窓を空けずに済むのだが、タイミングによっては失速ともなりかねないので、なるべく穏便にクリアしてもらいたいところ。
その上で、先物の終値から35400円台はあるとして、前日のようにいきなり大きく買われて一気に上昇してから失速、と言うパターンが再度となる可能性も無きにしも非ずなので、寄り天には注意したい。
最悪、窓を空けての寄り天が続くというケースもあるので、その場合は週末でこの上昇トレンドの終焉となることも考えなければならなくなる。
いずれにしても今日だけに限れば上値は最低でも35400円台と考えることができるので、昨日の高値と先物の高値の間での動き想定しておきたい。
上値の余地は先物から35620円、35720円、35830円が節目となりそうだが、実際にどこまで伸びるかはザラ場で確認となる。
注意すべき点は、大幅な上昇が続いており、疑心暗鬼が確信に変わった時が天井となることも多いということ。
これだけは頭の片隅に置いて置きたい。