NY市場は稀に見る大暴騰。

一時3100ドルもの上げ幅を見せたダウは、結果2962ドル高で一気に40000ドル台を回復。
中国を除く関税を90日の間10%に引き下げ、その間に交渉をするという前言撤回に等しい発言で株式市場は上へ下への大騒ぎとなった。
これを最初から狙っていたとしたら策士ではあるが、あまりに傍迷惑なことだ。
ただ、これが本当に彼の狙っていたことだとすると、相場操縦とも言えるこの結果は、後々、大きな問題に発展する可能性があるのではないだろうか。
いずれにしても、これで1週間ぶりに本来のトレンドレンジ内に戻ってきたことになるが、これだけの上げ幅を出した後だけに、この後の荒れ具合も気になるところ。
必ず利食い売りは出てくるだろうし、一方的な上昇が続く可能性は残っているものの、流石に一息つくタイミングもあるだろう。
そう考えると引き続き波乱の日々が続くことになりやすく、これはこれで注意して相場に臨む必要があるだろう。
まずは20日移動平均線が次の上値目標になるのだが、その上にある240日移動平均線くらいまでは今週から来週にかけて戻してもおかしくはないと思う。
ただし、先ほども書いた通りやれやれの売りはそれなりに出るので、一気にとはいかないとも言えるし、それでも米国市場は今晩と明日の二日間あるので、一旦戻り高値を試すことも十分考えられる。
ナスダックはダウ以上に伸びた格好。

20日移動平均線にまで届いた点は評価に値するが、どうせならこれを一気に抜けて欲しかったとも思う。
いずれにしてもこのあとは20日移動平均線とその上の240日移動平均線が上値の目標になるが、その間に2月18日からの下降トレンドの上限があるので、この3つが目先の上値目安ということになる。
急激な上げの後は押しも入るだろうから、一気に抜けていけるかどうかはわからないが、昨日までと方向は逆になるが、同様に注意は必要だろう。
ただ、ここは一気に週末まで勢いをつけて上昇してくれた方が正直楽なので、ほんの少しだけ期待していたりもする。
3210円高で先物は35000円台回復、日経平均も準ずる動きからSQを迎える
先物は35040円での引け。

1週間前の水準に戻しているが、ダウ同様20日移動平均線には達していない。
今日はその35331円が最初の上値目安になりそうだ。
その上で今後の動きを考えるのだが、90日間とはいえ目先の不安はこれで払拭されたのだから、少なくとも240日移動平均線付近までは戻しても良かろう、というのが当面の間の想定になる。
120日移動平均線を除いて2本の移動平均線が240日移動平均線とデッドクロスしているが、これを抜き去っていけるかどうかが、20日までのおおまかな目安と想定する。
注意したいのは今晩から明日のかけてのSQの動きで、今回に暴落でかなり影響を受けていたと思われるが、流石にここまでは読めていなかっただろう。
今日この後から対応する投資家たちもいるだろうことを踏まえると、少なくとも全馬はもう一段上昇する余地はあるかもしれない。
そうした前提をもとに日経平均を想定してみる。

寄り付きは一気には無理でも35000円台は回復するとして、下がってきている20日移動平均線は今日の上値目安には十分なると思われる。
その上で、買い戻しやら買い乗せもあって前場は高値付近で上下するだろう。
先物と違って夜間に対応できていないほとんどの投資家が一気に動くので、非常に荒れやすい日になる点は注意したい。
20日移動平均線の35411円は上値目安になるが、昨年12月19日と2月13日からの下降トレンドの下限がクロスしている34900円付近も目安になる可能性がある。
この2つの下降トレンドのクロスして入り日が昨日だったというのは、偶然ではあるが興味深い結果だ。
一方で、下値も気をつける必要があり、戻り売りや利食いなどもあるため、先週金曜の高値34320円くらいまでの押しは一応考えておきたい。
何にしろ3000円もの上げ幅に対して1/3が1000円幅になるので、その程度の動きは今日は覚悟して臨むべきだろう。
ここで慌てるのは悪手と考える。