週末のNY市場は大幅な続落となった。

下離れかどうかの瀬戸際、といったことを書いた後に下げる場合、大抵は予想で書いた以上に大きく下げることが多いのだが、今回もそうなってしまった。
60日移動平均線を大きく下回った状況下では、1月の120日移動平均線を下回った時のように翌日戻るかどうか見極める必要がある。
違いは大きな窓を開けての下落という点であり、これを加味すると、同じようにはなりにくいと考えている。
一方で、昨年8月の下落のようなパターンもあるとは思うが、そこまでの下げを想定している投資家も多いだろうから、そうなると逆にそうはならないということもままある。
いずれにしても今晩始まってみないとわからないのだが、まずはダウやナスダックの先物の動きを眺めて準備しておくのが良いだろう。
ナスダックも言わずもがなである。

こちらは60日移動平均線で止まっているかに見えるが、1月はもう一段下がってからの戻りとなった。
実際12月16日からの下降トレンドの上限がまだその下にあるので、もう200ポイントくらいの下げはあってもおかしくはない、。
それすら割り込むとなるとかなりの問題になるが、今はまだそこまで考えるのは早計だろう。
ダウと違うのは、窓が開いていなため下げ止まりを見せる可能性はある程度ある、と思える点だろうか。
ただし、その翌日に二番底を探しに行くというパターンもあるので、安心はできないのだが。
先物680円安、休日取引の範疇で更に下落続くか下髭となるか、明日の日経平均を占う1日
夜間先物取引はNY市場の下落と円高進行もあって、680円安の38110円の引けとなっている。

一時38050円までの下げを見せたが、この若干も戻りはまだ安心できるようなものでもない。
休日取引ともあってこのまま明日の火曜日の扱いで日足はそのまま変わっていくが、今日戻して下髭となるか、さらに陰線を伸ばすのかが重要。
為替がこのまま下抜けていくかどうかも注意すべきだろうが、他にも商品市況で高値圏を推移していたマイナーなコーヒ豆やカカオに始まって原油や非鉄金属も下げているという状況を気にする向きもある。
個人的にはそれら全ての関連性まで把握できていないのは勉強不足だが、そこまで悲観するにはまだ至ってはいないという認識。
とは言え、目先は月末まで後数日というこのタイミングで大幅な下落を見せた市場に対して、1日でカタがつくとも思えない。
まずは今日下げ止まりを見せるか、あるいはその気配があるかどうかを確認したいところだ。
これを受けて明日の日経平均が大幅反落となるか、何事もなかったかのように値を維持出来るか、今日の先物の動き次第といったところだろう。
日経先物時間帯別強弱
- 5分足 38060円〜38120円の短いボックス圏、上は180円、その上はかなり遠い道のりになる。一方で下も支えが見えないため、4時間足以上で推しはかるしかない
- 30分足 38060〜38180円のボックス圏で、下値は5分足同様で、上も遠い道のりになるが、530円まで戻せればといったところ
- 時間足 下値は30分足同様、上は38470円まで戻せれば、といった状況
- 4時間足 37890円が下値の目安、これを下抜けるとさらに下落が続く、38060円〜38520円のボックスを抜けることができれば戻り歩調になる可能性がある
なお、日足で見ると昨年10月25日の38070円が下値の目安になるため、これを終値で割り込むと厄介ではある。
先にも書いた通り日足は明日の火曜の扱いになるため、最終的には明日の結果次第とも言えるが、このまま素直に戻っていくとも考えにくいため、妙な期待はせずに座して待つのが賢明だろう。