昨晩のNY市場は動きがあったものの結果は横這い。

S&P500は新値を取って引けたが、ダウは10ドルだかと横這い継続、まだ上下ブレイクの兆しは見えていない。
とはいえ下げたところで20日同平均線からきっちり戻している点は評価できる。
終値の44556.04ドルは先週水曜から動きの中心となっているようで、この価格が変わると動き出したと言えるかもしれない。
ナスダックも小幅ながら続伸、昨年11月15日からの上昇トレンドの領域にギリギリ戻ったかどうかといったところ。

1月高値に迫る位置まで来たが、ここでうわ抜けることができるかどうか注目。
自作のチャートではすでに上抜けの兆しが出ているだけに、期待はしてもいいかもしれないが、まだ油断はできない。
米国市場は相変わらずトランプ政権の施策と経済指標を睨めている様だが、やはりプラスマイナスの要素が入り混じっているだけに、楽観的な見方はできないものの期待もしている様な状況だろう。
その中で、例えばウクライナ問題に進展があったりすれば、一時的にせよ大きくい動く可能性もあり、相互関税なども含めて注意深く見守る必要があると言える。
夜間先物は下髭つけて変わらずの位置、日経平均はそろそろ正念場を迎える
先物は夜間取引で39160円の安値をつけてものの結果は戻して変わらずの39290円となった。

ギリギリ20日移動平均線のところで止まったことは評価できるが、今日はこのまま横這いとなるかどうか。
ここまで下値を切り上げつつ上値も切り下がっている状況で、そろそろ結果を出すべき時間帯ではないだろうか。
遅くとも今晩や明日の時点で上下どちらかに動いても良さそうな形に見える。
一方で日経平均のチャートだけを見ると、少々心許ない形。

やはり下値を切り上げつつも長い上髭となった昨日は、上値も霧下がっていてどっちなんだという形だ。
ポジティな結果を考える場合は、20日移動平均線との位置関係を見る。
20日移動平均線の下での動きから一転して平均線の上での動きになっている点は、少なくとも1回は上に跳ねる可能性があると考えても良さそうだ。
一方で、ネガティブな方向で考えた場合、やはり上髭の多さを気にすることになる。
尤も、上髭が多いということはそれだけうわ抜けようとしているとも言えるので、あながち弱気になる必要も無さそうだが、少なくとも1度は下に落ちる可能性がある、と考えても良いだろう。
いずれにしても上抜けのハードルは日々上がっており、39600円台後半をクリアする必要がある点、一方で下支えは2本の移動平均線となる点を考えると、なかなか強気にはなりにくいだろう。
20日移動平均線の39144円、60日移動平均線の39066円、120日移動平均線の38815円と下値の目安には注意しつつ、週半ばの水曜の動きには期待を込めて注視したい。
日経先物時間帯別目安
- 5分足 39270円を割ると再び39210円まで、上値の目安は39310円で、これを抜けると39340円、39410円が目安
- 30分足 39230円、240円が下支えでこれを下抜けると39100円台後半での動きに、上は39350円〜39470円のボックスで、これを抜けないことには上昇は続かない
- 時間足 39260円が最初の下値目安だが、脆そう。そこを下抜けると39160円や39180円が中心の動きに、下げると39030円まで。上値は39350円を抜けないと難しいが、抜ければ39400円前半が次の目安で、もう一段上は39520円
- 4時間足 39200円〜39350円のボックスを抜ければ上昇の可能性有りだが、抜けた後は39520円までは空白となるので、そこでダレると天井の可能性。39650円がその次の目標になる