明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
年末は急な仕事で全く記事を書けず、そのまま年始に突入してしまいましたが、今年は卯年。
相場の格言にある「辰巳天井、午尻下がり、未辛抱、申酉騒ぐ、戌笑い、亥固まる、子は繁栄、丑つまずき、寅千里を走り、卯跳ねる」、とあるように、今年は「跳ねる」はずなのですが、果たしてどうでしょうか・・・
掉尾の一振なく、沈んで終わった大納会
昨年は大発会の翌日にザラ場高値29388.16円をつけたあと、結局それを抜くことはできないまま大納会を迎えた。
大引けは26094.43円だった。
2022年度のざら場安値は3月8日につけた24681.74円で、これはロシアのウクライナ侵攻によるものなので一旦横に置いておくとしたら、6月20日の25520.23円が年初来安値と見ることができる。
高値安値を考えると、3月の安値にしても6月の安値にしても、いずれも高値から2/3押しの位置を下抜けてしまっているため、これは一度全値押しも考えられることになる。
となると大発会後の安値の目処は、まず6月20日の25520円付近、その下は24680円付近、ということになる。
長期下降トレンドのレンジで見ると、ちょうどレンジの中央付近に位置しており、年初のSQ13日には25896円付近で中央値とクロスすることから、このまま一旦下げていくならSQはその付近を目指していくのかという計算になる。
また、大納会後の先物は、25660円で引けており、仮にそのまま鞘寄せして寄りつくとしたら、25700円台からのスタートとなり、安値目処の1つ、25520円はあっさりクリアされそうでもある。
もう1つの見方として、週足の200日移動平均線を昨年の頭から補助線を引いて伸ばしているのだが(現物日足の下方にある緑色の線)、これがSQ付近で25300円当たりとなっているので、これも1つの目安になりそうである。
いずれにしても弱気な話ばかりなのだが、年があけて円高方向に触れており、やはり日銀の金融政策の方向転換が見え始めた現状では、あまり前向きになることはできないというのが正直なところだ。
卯跳ねる、となるのか
格言はあくまで格言なので、信じる信じないは自由なのだが、少なくとも年初は跳ねそうにもない、というフラグを立てておくことにする。
これが逆に働いてくれればいいのだが、流石にそううまくはいかないだろう。
とはいえ、業績相場となるであろう今年は、米国に比べたら日本の方が本来であれば分が良いはずで、右肩上がりだった昨年の勢いから一気に反転し始めた米国企業に対して、厳しい見方の続く日本企業は、少なくとも数字の上ではそう悪くはないはずなのだが。
跳ねるほどではなくとも新春から底打ちを果たしてその後反転、節分天井くらいは目指してもバチは当たらないのではないだろうか。
上値の目安は12月の下落の端緒なった位置、27300円付近があり、ちょうど移動平均線が収斂しそうな位置でもある。
運が良ければ発会の日にも達成できそうな位置でもあるのだが、初夢にしてはしんどそうな話でもあるので、やはり一旦底を打ってから、というのが本来だろう。
その後の展開は3月の権利とりを交えたあや取りになってくるので、再び上下があるだろうが、その時に日銀の動きやロシア・ウクライナ情勢などにも注意を払いながらの相場になるのではないだろうか。
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