昨晩のNY市場は3指数とも窓を空けての大幅な下落となった。
ダウは378ドル安、41763ドルと42000ドルを割り込んで続落となった。
下支えは60日移動平均線だが、自立反発しても42000ドルに届くかどうかは微妙な状況だ。
昨晩発表されたコアデフレータや新規失業保険申請数などの指標は想定以上のインフレを示唆したため、年内利下げに対する期待が大幅後退となったためとも言われているが、企業の決算内容も少なからず影響していると思われる。
マイクロソフトやメタの決算は良いものだったが、AI関連投資が膨らむ事に対する市場の懸念による売りが膨らんで下落、その他の企業業績も振るわない結果が目立った。
今晩の結果次第ではもう一段下がる可能性もあるが、果たしてそこまで悲観するほどの状況かどうかは判断に悩むところ。
月初の需給次第ではあるが大統領選も控えている中で、投資家は右往左往といったところではないだろうか。
ナスダックも急転直下。
ダウとは違って堅調かと思われていたが、先のハイテク・AI関連企業の下落で一気に1ヶ月分の上昇分を帳消しにした。
こちらはまだ下げ余地が残っているようにも見えるため、今晩の下げには要注意だ。
自立反発も考えられるが、18300ポイント台までが関の山といったところではないだろうか。
大統領選を前に厄介な市場になったと言わざるを得ない。
先物710円安、日経平均はブラックフライデーとなるか
夜間先物は710円安、38350円で引けている。
一時38120円まで下げ、120日移動平均線で止まっている。
月末に向けての上昇に対してその上昇分を月替りで帳消しにした格好だが、この後のざら場で止まれるかどうか。
NYの大幅な下落もあるが、衆院選にまでの売りに対して月末までの三日間で買い戻されたと考えると、やはり需給の都合による影響と見ても良いではないだろうか。
これを受けて日経平均は週末、ブラックフライデーとなるか。
先物の終値付近は丁度60日移動平均線の38350円があり、今日はここを中心に動く事になりそうだ。
上値は20日移動平均線の38681円、下値は120日移動平均線の38144円と38000円の心理的節目がそれぞれの目安になる。
今日はこの値幅の中に収まるかどうか、特に下回った場合はブラックな日になりそうだが、結果は実際に大引を迎えるまではわからない。
昨日までで意外に短期売買に終始した投資家もそこそこ多いようで、今のところそこまで悲壮感漂う状況には見えない。
とは言え月曜から水曜の上げ分に対して一気に下げる事にもなるので、週末でもありイベントを控えている中で投資家たちが買いの手を振ることはまずなさそうだ。