昨晩のNY市場はダウが154ドル安と下げたもののナスダックが終値ベースで史上最高値更新となった。
位置的に見て横這いの状態が続くダウだが、やはり大統領選と経済指標を気にしているようにも見える。
実際は月末から月初にかけての需給問題もあるだろうが、やはり大イベントである大統領選は無視できないだろう。
買い控えなのか売り控えなのかは別として、トランプなのかハリスなのかで振れ幅は大きく変わってきそうだ。
少なくともトランプ勝利であれば金利は上昇しドル高になるだろうし、ハリス勝利ならどちらも現状維持だが経済指標による動きに近くなりそうだ。
いすれにしてもダウがここで横這いとなるならイベント通過でどちらか一方に触れることは概ね間違いなさそうで、ただ、上か下かは今一つ見えないところ。
一方のナスダックは終値ベースで史上最高値更新。
ダウとは違った動きになっているが、こちらに対しては正直、大統領選後の動きが気になるところ。
右肩上がりがそのまま続く可能性は無きにしも非ずではあるが、やはり出る杭は打たれるという気もしている。
ただ、トランプ勝利の場合に仮想通貨が勢いを増す可能性も高く、そうなると半導体市場もツレ高となっていくことも想定され、上昇がつづくことにも繋がりそうだ。
実需においては決算の良さそうなGoogleなど、期待が膨らむ一方で、予想外の結果さえ出なければ、今週はこのまま推移できると思われる。
先物250円高、日経平均は2週間前の水準まで戻す
夜間先物はダウの下落をよそに39220円と続伸。
下髭をつけならがの続伸となっている。
昨日のざら場では先物で売り叩きもあったとの話もあり、再び売り仕掛けが始まった感も否めないが、何れにしても今週一杯は上昇傾向が続くのではないだろうか。
現物の日経平均の方は、これを受けて今日も続伸となりそうだ。
39000円台に乗せてくることで上値目安を切り上げていける事になるのだが、その場合、次の目安は40000円台となる。
米国大統領選が終わると今度は特別国会で首班指名選挙が行われるため、今回は短期決戦という印象が強く、戻るとしても今週一杯が限度だろうか。
大統領選が終わった瞬間か、あるいは首班指名選挙の結果を受けてかはわからないが、何れにしてもこの後も上昇が続くには、少々厳しいと考えている。
そういったことを踏まえての今日明日の上昇は、やはり利食いのタイミングをどうするかが焦点になる。
今週の目標は40000円が最低ラインで、それが今日達成できてしまったら、明日以降はもう500円は上を考えても良さそうだ。
週末が高値になるか、来週月曜火曜が高値になるか、見極めには少々時間が必要になりそうだ。