昨晩のNYは続伸。

ダウは431ドル高と大幅続伸となった。
それでも直近のざら場高値更新には至らず、今晩のCPIまでお預けとなった。
ここで更に上抜けられるかどうか、今晩次第といったところ。
抜けることができれば再度上昇トレンド開始か、とも思うのだが、逆にここでガクッと折れてしまう可能性もある。
利下げに対する期待はかなり萎んできたものの、今度はインフレが台頭してくると市場がどう判断するのか微妙なところだ。
少なくともFRBが利上げに転じることはよもや無いだろうから、そうなると年内少なくともあと25bpの利下げがある、という話自体がなくなる可能性もある。
景気はよう状態なのだから良いのではとも思うのだが、市場関係者の心理からすれば当てが外れることになるため、利下げに対する失望売りということもあり得る。
ましてこの時期、現金化が増えるタイミングでもあるので、ともすれば一気に方向転換となる可能性もあって、事前の判断は難しいところだ。
ナスダックも同様に続伸。

こちらも9月高値には届かず、抜けていけるかどうかの瀬戸際と言えよう。
おりしもGoogleが企業分割を迫られるという状況で、少なからず市場への影響が避けられない様子。
きっかけがあれば上も下もある位置だけに、今晩のCPIと合わせてナスダックの今後の動き方に少なからず影響を及ぼすものと考えている。
まずは今晩のイベント通過後の動きに注視したい。
先物400円高、日経平均は直近高値に再び挑む形
夜間先物取引は400円高、39690円と続伸。

それでも先週の高値には届かず、40000円はまだ遠いところ。
明日のSQを控えてざら場は動き辛くなりそうだ。
衆院選を前にまずはSQというイベントを通過しないと方向性が定まらないといったところだろうか。
選挙前という事もあって下がる場面はあまり無いと考えたいところだが、石破内閣に対するマスコミのバッシングはことの他大きく、自民党にとっては少々分の悪い選挙となりそうだ。
そういった点から、選挙に向かって右肩上がり、というアノマリーは今回は難しいかもしれない。

何れにしても先物の400円高を受けて、日経平均も39500円台から上の位置になりそうだが、今晩のNYのCPIと明日のSQというイベントのため、なかなか方向性を出しづらいのではないだろうか。
仮に上昇したとしても先日の高値39829円を抜け切れるかどうか、抜けたとしても維持できるかどうかは微妙だ。
前場で高値を取ったとしてもそこからずるずると下げる展開は十分ありえるので、結局今日も上がれば売りのスタンスが多くなりそうだ。
その上で尚40000円近くまで登って引けたとしても、今晩次第でちゃぶ台返しもあるため、あまり大きなギャンブルはしにくいと思われる。
結局、夜間先物に下駄を預ける形になるため今日の結果は必ずしも明日には繋がらないと考えておくべきだろう。
昨日や一昨日と同様の展開となるのであれば、後場に下げて陰線でおわることになるため、その場合は昨日の引値かそれより少し上の39300円前後が想定できる。
それ以上に売られる可能性はあるものの、結局39000円は今のところ下支えとして強く働いていると考えられるので、一旦、下げてもそこまでと思っておいて良いだろう。
上も下もあったとしても結局は今晩を迎えてみないと何とも言えないというのが今日の想定となる。