NY市場は昨晩、ダウは僅かながら前日比マイナスで横這いとなった。

米中貿易会談が好調なスタートを切り、市場に安心感が広がったものの、PPIやCPIの発表を今週控えて大きな動きは控えめだった。
トランプ大統領の政策不確実性が残る中、経済指標次第で投資家心理が変動する恐れがあり、注視が必要だ。
ナスダックは続伸し、前日比+61.28ポイントとなった。

NVIDIAの黄氏が欧州訪問を開始し、株価が押し上げられた影響が大きいと思われる。
AI・半導体部門の強さが際立つが、ダウ同様今週後半の動向に注意が必要だろう。
イーロン・マスク氏とトランプ大統領の関係悪化が市場心理に影響を与える可能性もあり、状況を見極めたい。
先物240円高で日経平均は続伸期待も高値警戒必要
夜間日経先物は38330円を高値に、240円高と続伸している。

米中貿易会談の進展やナスダックの堅調さが背景にあると見られる。
上値は5月13日からの下降トレンド上限に抑えられたが、上抜けの可能性は十分だ。
週末のSQを意識すれば、明日か明後日で相場が大きく動くかもしれない。
直近3度目の高値挑戦となる点も見逃せない。
これを受けて日経平均は今日も続伸が期待される。

昨日は窓を開けた上昇を見せたが、今日は昨日の高値38178.01円と先物終値の間からのスタートとなりそうだ。
高値警戒感が強まれば上値は重くなるものの、堅調さを維持する可能性もある。
無警戒な上値追いはSQ意識とのバランスが鍵となり、投資家の慎重さが上昇を支えるか注目だ。
今日はNY市場の流れを引き継ぎ、堅調な推移が続くと思われる。