昨晩のNYはPPIが若干予想を下回ったため下落に歯止めがかかった格好。
ダウは横這いでかろうじて60日移動平均線にしがみついている。
先日のCPIは予想を上回ったが、PPIは下回ったため、結局玉蟲色の指標結果に右往左往といったところだろうか。
尤も、よほどのことがない限り年内の利下げ着手は変わらないと思われるので、ここで短期的な目線で上だ下だと大騒ぎすることもないとは思う。
とは言え市場は毎日開かれ、売買が続くのだから、こればかりは致し方ないだろう。
もうしばらくは方向性の定まらないまま進むのではないだろうか。
ナスダックは271ポイント高と一気の戻してきた。
ハイテク株の上昇が主な要因だったがここしばらくダウに比べて強い印象が続いていたので、結果的には当然とも言えよう。
そろそろ利下げ時期が延びる延びないで一喜一憂することにも疲れ始めているかと思うが、それとは別に5月に入るとヘッジファンドの決算の影響が出てくるので、どうしてもこの時期は動きが鈍くなりがち。
ここで戻してきたのは良いことではあるが、仮にここから一方的な動きとなったとしても、その時間帯はそう長くなさそうだ。
先物はSQ超えて39700円に戻し、日経平均は買い戻しへ
翌日取引となった夜間先物は290円高、39700円に戻ってきた。
位置的には40000円を狙えるかと思われるが、NYの指標とは別に為替の動きも意識されているので、上値追いはなかなか難しそうだ。
先物をベースに考えた場合の上値の目安は39800円、40110円付近となるのだが、現物のチャートでは2月28日の終値の40160円付近が目処になるだろうか。
何れにしても上昇したとしても限定的となりそうだ。
まずは40000円に届くかどうか、前場を確認したいところ。
下げの要素はあまりないように思うが、仮にSQを無理矢理押さえ込むようなことをするとしたら、やはり39000円割れまでが下値の目安になるだろう。
そこまでして下げたいのか、売りたいのか、とも思うので、可能性は低いと考えているが、一応頭の隅には残しておく。