昨晩のNYはダウ小幅高、ナスダックは反落となった。
ダウは37ドル高とほぼ横ばい状態で平行チャンネルの下限に沿っての位置取り。
ハイテクが下げる中、エネルギー関連が支えた格好となった。
利下げの観測は後退しつつある中、明日のPPIや小売売上高がプラス予想なだけに、ここは仕方のないところだが、予想通り、あるいはそれ以上に強い指標の結果だった場合、もう一段の下げも想定される。
来週のFOMCでは利下げの回数やタイミングに関するコメントがあるだろうが、それらに大きな影響を与える可能性もあり、NY市場は引き続き難しい展開となりそうだ。
そんな中でナスダックは87ポイント安と反落。
やはりここからの上昇は難しいようで、ダウとは違って完全に上昇傾向から外れ始めた。
それでもなおかつ20日移動平均線の上にあるので、堅調とも言えるのだが、FOMCまでの1週間は動きがかなり制限されることになるだろう。
FOMCを前にして下落調整してその後底打ちとなるか、FOMCで大幅な下落となるか、タイミングは違えど一旦は調整局面となるのではないだろうか。
先物38310円、日経平均は調整続く
昨晩の夜間先物は40円安の38310円での引けとなっている。
日足の形はあまり良くなく、一昨日の安値38060円が今日は意識されることになりそうだ。
安値更新となると、場合によっては一気に崩れていく可能性もあり、前場は注意したいところ。
現物は昨日の終値より下でスタートとなりそうで、一昨日の始値38470円を目安にして38500円前後の攻防戦が寄り付きからの30分で見ることになるだろう。
これをあっさり割ってしまうと、先物同様一昨日の安値38270円が目安になりそうだ。
その場合は38000円割れも再度視野に入ってくる。
一方で、10時までに昨日の終値をクリアして38700円台を維持していれば、若干期待も出てくることになるが、それでも頭の重い展開は続きそうで、来週の日銀とFOMCに対する意識もあって、重い展開が想定される。
今日の引け味にもよるだろうが、場合によっては今週末にかけて38000円を割り込む可能性が出て来ているので、注意はしておきたい。