昨晩のNYは反落。
ダウは220ドル安、33891ドルと大きく下げて取引を終えた。
要人の発言で揺れる相場、といったところだが、パウエル議長の発言は、「政策をさらに引き締めるのが適切となれば、ためらうことなくそうする」(Investing.comより 翻訳:Google)というもので、本来であれば決して過激でもなければ、投資家が失望するような話でもない。
だが、超短期売買に明け暮れる一部の投資家たちは、要人発言の内容の機微には非常に敏感に反応しやすく、どうしても市場は揺れることになる。
もちろん、それに乗じた売り買いも加わるので、大きな流れになったり、複雑な動きになったりするのだが、結果は結果として受け止める必要がある。
幸いなことに、先週末に空けた窓はほぼ埋まった格好なので、ここで踏みとどまってくれるなら、ここまでの動きから脱却することも不可能ではないだろう。
そういった意味、今週末までの動きは需要になる。
ナスダックも同様に下げたが、こちらはまだ下げ余地が残っている。
移動平均線が150〜200ポイントほど下に控えているので、もう一段下げたとしても、そこで止まってくれればいい、という見方もできよう。
できれば数日かけてゆっくり調整したほうが、後々良い形になるのだが、市場がそれを許してくれるかどうかにかかっている。
11月はまだ3週ほど残っているので、その間に上昇トレンドの形を整えられると、年末年始に向けて良い方向性を作れるのではないだろうか。
先物は高値から頭打ち、SQ通過で日経平均は一旦押し目の場面
昨晩の日経先物は、高値もあったが結果はマイナス。
上値が抑えられているのは仕方ないとしても、思っていたほど下げて引けなかった点は良かったと思う。
これを現物に当てはめると、やはり平行チャネルで描いたトレンドレンジの上限付近での動きとなりそうだ。
上値は32600円付近で、これを抜けたとしても、32800円までで、一時的なものと考えて良いだろう。
この想定が崩れて更に上値を追うようなら、何かしらの思惑の元に動いていると考えてよく、後々酷い目に遭わないよう注意すべきだろう。
下値目処は一昨日の終値付近、昨日の安値付近となる32200円だが、そこを割れると31000円台再び、ということになる。
実際は32400円台で落ち着くと思うのだが、9時半から10時の動きで概ね決まるのではないだろうか。
後場は週末らしい動きとなるだろうが、その際にどこで反転、あるいは止まるかで、来週の方向性も見えてくることになるのではないだろうか。