前場の日経平均は113円高33615円で引けた。
昨晩のFOMCとダウの結果から上値は重たく見えるが、チャート的には安定した形で好感が持てる。
上昇トレンドはオーバーシュート気味だが、未確定の要素がいくつかあるため、次のトレンド形成となるかどうかはまだわからない。
大きく跳ねるとまたついていけなくなるチャートになるのだが、この後の展開はどうだろうか。
日銀、選挙、月末、SQ
日銀金融政策決定会合
まず目先のイベントとしては今日から始まっている日銀の金融政策決定会合だ。
FOMC同様、こちらも概ね想定通り、現在の緩和先は継続、という結果となりそうだが、それに対するコメントがどのようなものとなるのかで市場は動くことになる。
植田総裁のコメントが重要視されることになるだろうが、それがいつどのようの形で報道されるかは全くわからないため、どうしても神経質な動きにならざるを得ない。
解散総選挙
これに加えて、週末16日と噂されている衆議院解散総選挙である。
野党立憲民主は16日あるいは19日に内閣不信任案を提出する、といったことを匂わせているが、これに対して自民党は、内閣不信任案の提出はすなわち解散に踏み切る理由となると言い切っている。
仮に19日になった場合、天皇陛下のインドネシアご訪問からの帰国待ちとなるであろうため、実質的には23日以降の解散となるだろう。
それを考えると、自民党が先んじて16日に解散に踏み切る、もしくは立憲民主を煽って(あるいは裏で取引をして)16日に不信任案を提出させる、という可能性もあるかもしれない。
いずれにしても、解散総選挙は秒読み段階で、そうなると過去の履歴から日経平均は少なからず上昇となるはずで、それに対する備えも含めて、前段階の準備をしているとも考えられる。
月末の需給
これに加えて月末が近くなってくるため、今月末の精算も含めて銘柄入れ替えによる需給の動きがある。
ここまで上昇している以上、どこかで利食いが大きく出る可能性がるが、7月はSQまでげっしょから2週間あるため、先物で調整はしやすいだろう。
そうなると現物を売って先物を買って月を跨ぐことになるため、指数は大きく揺れる可能性がある。
ただ、上昇傾向が続く可能性が高いので、そこで慌てる必要はなく、どっしりと構えておくだけでもいいのではないだろうか。
つまり、無視すればいいということになる。
SQ
7月のSQは月初から10営業日後と遠い。
このこともあって、現時点のオプションのセッティング状況から、コールとプットの両建てが見えるので、それを考えるとこの後の上昇と一時的な下落の組み合わせを想定していると考えられる。
そうなると、どこかで下落局面があるとなるので、それに対する備えは必要だろう。
ただ、上昇局面で下落に対する備えをするのはなかなか勇気のいることで、そうなると手持ちを減らしていくなり、先物の売りやプット買いを少しずつ持っておくなりするなど、神経を使うことになりそうだ。
今週からSQまでの2週間半はこういったイベントに加えて重要指標の発表もあり、何かと忙しい時間帯になりそうだが、大枠では日経平均は上昇📈を続け、その後SQに向けて調整📉、といった方向感を持っていれば良いかと思っている。
予想は外れすものなので、よしんば外れたとしてもそれは上昇要素が大きいだろうから、それほど困らないとも思っているのだが。
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