直近のNY市場(3月17日・現地火曜終値)は、ダウ+0.10%・ナスダック+0.47%と小幅続伸で引けた。
ベッセント財務長官によるホルムズ海峡通過容認発言を受けた前日の急騰から一転、本日は上値が重く推移した。
FOMCの2日目(結果発表は日本時間19日未明)を控え、積極的な買いは手控えられ、模様眺め気分が色濃く残った。
本日18日(水)の日本市場は、このNY終値と夜間先物の水準を引き継いで取引が再開される見通しだ。

パウエル最後のドット待ち──ダウ

前営業日(現地3月17日火曜)のダウは、前日比+46.85ドル(+0.10%)の46,993.26ドルで取引を終えた。
原油急落を背景とした前日の600ドル超の急騰の後、本日はFOMCの政策決定を前に様子見ムードが支配的となった。
セールスフォース、エヌビディアが引き続き堅調だった一方、ウォルマートや一部ディフェンシブ銘柄は売りに押される場面があり、上値の重さが意識された。
今晩(日本時間19日未明)はFOMC声明とパウエル議長の記者会見が予定されており、利下げ据え置きは市場のコンセンサスだが、焦点はドットチャート(金利見通し分布図)の上方シフト幅とパウエル議長の最後のSEP(経済見通し)における原油高・スタグフレーション懸念への言及内容となる。
上振れシナリオはドットのサプライズ上方修正回避とパウエル発言の緩和的解釈、下振れリスクはタカ派寄りのドットと原油高インフレへの強い警戒表明だ。
なお、FOMCがパウエル議長最後のSEP付き会合であることも市場の関心を高めている。
想定高値:47,430ドル 想定安値:46,600ドル
GTCとFOMCの二正面作戦──ナスダック

前営業日(現地3月17日火曜)のナスダックは、前日比+105.35ポイント(+0.47%)の22,479.53ポイントで引けた。
エヌビディアのGTC(開発者会議)が開幕し、ジェンスン・ファンCEOの基調講演が好感され、半導体・AI関連銘柄が下支えした。
メタ・プラットフォームズの大規模人員削減報道も情報技術セクターへの追い風となったが、FOMC前の慎重姿勢から上値追いには至らなかった。
今晩はFOMC結果に加え、GTC2日目の続報も意識される。ドットチャートが市場予想内に収まれば22,550〜22,570ポイント付近へ浮上する場面も想定されるが、タカ派サプライズとなった場合は22,300〜22,350ポイント付近への押し戻しに警戒が必要だろう。
米10年債利回りの動向がハイテクの上値を規定する構図は変わらず、FOMC後の金利反応を見極める展開となりそうだ。
想定高値:22,570ポイント 想定安値:22,280ポイント
FOMC・日銀ダブル通過前の見極め──日経平均

前日(3月17日)の日経平均は、寄り付き54,286円・高値54,388円・安値53,482円・終値53,700円で取引を終えた。
本日の寄り付きは、夜間先物が54,230円(3/18 JST 6時時点)で推移していることを踏まえると、前日終値から+530円程度高い水準での始まりが想定される。
ドル円が159円台前半と比較的円安水準にあることも、輸出関連への支援材料となり得る。
前場は夜間先物の水準を引き継ぎ、54,200〜54,400円付近での推移が想定される。
ただし今晩のFOMC結果(日本時間19日未明)と日銀金融政策決定会合(19日昼前後)という2大イベントを明日に控えており、積極的に上値を追う展開にはなりにくいだろう。
後場は海外の動向に連動しやすく、様子見から持ち高を圧縮する動きが出やすい局面でもある。
53,800円付近が当日の引力点となりやすく、54,400円超えには相応のエネルギーが必要と見る。
下値は夜間先物の雲下端である53,500円付近が目先のサポートとして機能しやすい。
想定高値:54,400円 想定安値:53,100円 基本シナリオ大引け:53,700〜54,050円
雲抜けの試金石──日経先物

日経225先物(大証)は、夜間取引を経て54,230円(3/18 JST 6時時点)で推移している。
前日大引けの53,420円から夜間で810円上昇しており、ダウの小幅続伸よりも強い動きとなっている。
現在の水準は1時間足の転換線(54,155円)を上回っており、短期的な強さを示している。
上値の節は前日高値54,400円、さらに54,500円付近と見る。一方、下値のサポートは53,700円で、これを割り込むようであれば53,400円付近まで視野に入りやすい。
ドル円が159円台を維持している間は先物の下値も底堅いが、FOMC後に円高が進行する局面では売り圧力が高まる点に注意が必要だ。
本日は2大中銀イベント前夜の様子見から、寄り付き後に高値をつけた後、引けにかけて上昇幅を縮小する値動きも念頭に置きたい。
想定高値:54,500円 想定安値:53,400円 注目節:54,050円(1時間足基準線水準)
まとめ──FOMC・日銀を明日に控えた手探り相場
本日の日本市場は夜間先物の水準(54,230円)を受けて堅調に寄り付く公算が大きい。
一方、今晩のFOMC結果と明日の日銀会合という2大イベントを前に、積極的な上値追いは限定的となりやすく、方向感を見極める局面が続くと想定する。
ダウ・ナスダックは小幅続伸で引けたが、FOMCのドットチャートがタカ派方向にシフトした場合は米国株が改めて売り直されるリスクがあり、この点が日本株の上値を抑える主な要因となる。
ドル円は159円台で推移しており、急激な円高に転じなければ輸出関連株が相場の支えとなる展開も期待できる。
全体として、本日は53,700〜54,400円のレンジを意識しつつ、イベント結果を冷静に待ち構えるスタンスが無難だろう。
※本記事は個人の見解に基づく相場観の記録であり、投資の推奨を目的とするものでありません。投資判断は自己責任で行ってください。

