昨晩のNY市場はまちまち。

ダウは利益確定の売りが先行して220ドルの反落となった。
PPIの発表は予想よりも低かったものの、市場全体の反応はそこまで大きなものではなかったようだ。
利下げについてはすでに織り込み済みと言われているが、今の時点ではさらに上乗せされるかどうかの方に視点が切り替わり始めているようにも思える。
220ドル安ではあるものの、ダウのチャートの動きは横這いとも言える形なので、引き続きFOMCの結果待ちが続いていると考えて良いだろう。
少なくとも日足の足元に見える20日移動平均線をはっきり割り込まない限り、大きな下げは無いと思われる。
一方のナスダックはオラクルやAI関連株の上昇により小幅続伸となった。

ダウよりも右肩上がりの傾向が強く見えるチャートになっているが、やはりFOMC待ちと言えるだろう。
小刻みに高値を更新し続けている点はもはや記事の端にもかからないような些事なのかもしれないが、記録としては史上最高値更新となる。
22000ポイントは目前ではあるものの、仮にこのあと調整が入ったとしても年内に再度高値を更新することは十分可能な位置だ。
もちろん、今週中にも抜けてしまうかもしれないが、いずれにしても中期的な上昇傾向はこのあとよほどの問題が発生しない限り、残っていると考えて良いだろう。
先物一時44020円まで上昇し終値は変わらず、日経平均はSQを前に底堅く推移か
夜間先物取引は一時44020円まで上昇し、その後は反落、結果は43870円の変わらずとなった。

SQ前の最後の取引となる日だけに今日の引値は気になるところではあるが、現時点では44000円台を十分意識できる位置と言える。
9月のアノマリーとしては下落のイメージが強いが、今回はSQを跨いだ後の米国利下げイベントが待っているため、SQ通過でゴール、と単純に言い切れないところもある。
考えたらいくつものパターンが想定できるものの、ここで明言はしづらい。
ただ、仮に下げたとしても20日移動平均線がだいぶ下にあるため、そこで止まる可能性は十分あるし、また下げるための理由づけが現時点ではあまり大きなものが見当たらない。
日経平均はこれを受けて続伸も期待できる位置。

SQ通過は1つの下げの理由にもなるかもしれないが、ロールオーバーは終わっていると考えると、意外に底堅く推移が続く可能性もあると考えている。
その上で今日は先物の高値44020円が上値の最初の目安になるが、そこを超えたら火曜日の高値44185円が次の目安になる。
一方で、先物の終値はほぼ前日の終値なので、43800円台から一旦下げるのであれば昨日の終値43509円が目安になるが、43600円台にも若干節目があるので、そこまでで止まるかどうかも気にしておくべきだろう。
SQ前ではあるもののここまでの推移を考えると底堅い印象が強く、今日もそれが続くことを期待したいところだ。