週末のNY市場はダウが高値から幾分戻した格好。

208ドル高は水曜の陽線に対して半値を超える位置で、木曜の下落をきっちり取り返している。
ここで続伸となれば上昇継続の可能性が出てくるのだが、休日中のサンデーダウが上昇して45000ドル台を付けている。
トランプ大統領がEUとの貿易協定を発表したが、これで相互関税が8月1日までに決着が付くのではとして、市場は好意的に受け止めている可能性がある。
FRBの利下げについては様子見とされているようだが、何かしらの発言やアクションが出た場合、これを後押しする形にもなるが、そちらについてはなんとも言い難いところ。
いずれにしても週末の間に若干の好材料が出てきたことから、ポジティブな動きが続く可能性はありそうだ。
ナスダックは高値更新が続いている。

日足が短くなっている点は気になるものの、それでもの右肩上がりの継続は市場への期待が続いているとも言える。
関税問題や利下げ問題ではなく実質的な半導体部門の業績に対する期待が大きな要因のようだが、これに先の2つのうちどちらかがポジティブに働けば、もう一段上の動きもあるやもしれない。
尤も、そうなりやすいのはダウのほうで、ナスダックは逆にゴールとなる可能性もあるのだが、それは少し穿った味方なのだろう。
ここは素直に上昇継続を期待しつつ、今週の経済指標とFOMCの間の要人発言に注意をしたい。
先物は底堅く推移、日経平均は反発チャンス
週末の夜間先物取引は安値41270円をつけたものの陽線で引け、50円安の41410円となった。

直近の上昇分2520円に対して1/3押しの範疇でとりあえず止まった形は非常に重要。
ここで戻せるのであれば再び上昇継続となる可能性がある。
今日はその分水嶺とも言える日で、特に前場は重要な時間帯になると思われる。
ここで週末の安値を再度試しに行くような形は望ましくないのだが、それでも安値を割らなければ良いし、そうでなくそのまま反発していけるならば尚良い。
まずい形はその安値を割ってしまうことで、その場合は先の期待は裏切られることになる。
タイトルには書いたものの、サンデーダウはそれほど当てにはしない方が良いが、今日は少しだけ期待しておきたい気持ちもある。
まずは寄り付き前のプレオープニングがどうなるのか、注目したい。
日経平均はこれを受けて反発のチャンスを期待しても良さそうだ。

先週木曜に空けた窓の下限41342円に対して週末金曜の安値は41389円と僅かに届かず、窓埋めとはなっていないが、先物が安値をつけての反転となっているため、このまま窓埋めを拒否して反発の可能性が出てきた。
週足で見た場合は上昇余地ありとも取れるチャート形状で、明日の月内最終を控えて今週再び上昇する可能性はあると考えている。
ただし、これは今日明日の反発あっての話なので、今日反発できなければ正直厳しくなってしまうとも言える。
逆説的な書き方をすると、週足レベルでは続伸が期待できそうなので今日は反発するだろう、という非常に強気な物言いになるのだが、まずは前場の動きを確認したいところ。
上値の目安は先週木曜の安値41554円や始値の41657円。
これをさらに上抜いていけるなら今日は安泰と言っても良いだろう。
逆に窓の下限41342円を割り込んで先物の安値41270円も下抜けてしまうと、先の強気は崩れてしまうので要注意となる。
今日は前場を無難に過ごせるかどうかが重要だ。