昨日の日本時間におけるトランプ大統領の発言で日米の市場は一気に急騰。

ダウはその後の欧州との関税に関する発言も後押しし、500ドル超の上げ幅となって高値を更新。
企業の業績発表の好調もあってのことではあるが、やはりトランプ劇場は影響が大きい。
一方で、利下げの話はどこかへ吹き飛んでしまっているが、今月は流石に話題の主役にはなれなさそうである。
FOMCで際立った発言がない限りはこのままスルーされ、8月に入ったどこかのタイミングから再びお目見え、という感じだろうか。
関税に関する業績や物価への影響がはっきり出てくるのは、おそらく第三四半期の決算になるかと思われるが、そうなるとどんなに早くても9月後半以降となるため、その間は経済指標が今後の市場の動きに影響することになるだろう。
ミーム株が再び盛り上がっているということは、投資家たちの資金も豊富な状況と考えることができるため、ここからしばらくは右肩上がりが続く可能性がある。
とは言え油断は禁物なので、勝って兜の緒を締めよ、と言い聞かせておくべきだろう。
ナスダックも127ポイント高で、終値ベースでの高値は更新となったものの、それ以前からの上昇もあってダウほどの大きな反応はなかった。

これはこれで悪くはない形だが、今回の関税問題解決に関わる業種はナスダックにおいてはそう多いわけでもないため、影響はそう大きくはない、と思われる。
ここからは第二四半期の業績発表を眺めつつ、極端な問題が起きなければこのまま推移も可能だろう。
先物は前日の1470円高に続いて510円高で取引終了、日経平均続伸期待される
昨日ざら場で一気に上昇し、大引で1470円高となった先物だったが、日米関税に関する発表の後の欧州との関税に関する発言もあり、夜間取引でも続伸となった。

ここから上は昨年7月の高値まであまりはっきりとした目標値がないのだが、長い目で見た場合、しばらくは上昇傾向が続く可能性が出てきた、と考えている。
今日から明日にかけては調整の入る場面もあるだろうが、この上げが一過性であるとするには少々難のある話題で、更には国内の政情を鑑みるに参院選の結果に対する動きが予想よりも早く進展しそうで、目先の悪材料が出尽くす可能性もある。
さて、日経平均は本日続伸の期待。

もちろん急騰後の調整もあるだろうが、資金的な余裕がある間は押し目待ちに押し目無しの状況が続きそうだ。
上値の目安になるのは昨年7月の高値前後の価格で、42426円がそれになるが、まだ少し上ではある。
その手前となると、41830円付近と42000円が直近の上値の目安と考えられる。
一方で下値目安は昨日の高値41300円台となるが、先物の上げ幅が大き過ぎてあまり当てにはならないだろう。
今日は失望売りとなるような極端なネタが出たり、石破政権の終焉に向かう話が拗れたりしなければ、崩れることはないだろう、と考えているのだが、さてどうだろうか。
好事魔多し、ともいうので、一応注意はしておきたい。