昨晩のNY市場は小幅に上昇となったが全体的には揉み合い相場継続。

ダウは88ドル高で終値は前日の始値よりも下という結果に終わっており、先週火曜の位置から大きく変化はないまま。
昨晩はこれといった指標の発表はなく、今晩のCPIを待つ形とも言えるので、場合によっては今晩動く可能性はある。
また、関税問題については相変わらずトランプ劇場が続いているものの、極端な発言に対する市場の過剰反応は少なくなっており、市場本来の見通しや需給バランスの都合による動きに戻りつつあるようだ。
この後は、CPI、PPI、小売り売上高などの経済指標が続いていく中、月末のFOMCによる利下げの見極めを行うフェーズとなるため、明日以降で方向性が決まってくる可能性は十分あると思われる。
尤も、利下げ予測がはっきりしているのであれば、そこがゴールとなる可能性も高くなるのだが、現時点では五分五分に近い状態と考えると、大きな上下なくもみ合いの範疇を超えない動きが続くことも想定される。
7月3日の44885ドルの高値と翌日の安値44160ドルに挟まれた格好のレンジ相場が続くと考えておくべきだろう。
ナスダックは小幅反発で終値ベースでの史上最高値をわずかに更新。

全体的には7月3日の高値更新からほぼ横這いと言っていい状態だ。
ダウ以上に高値感のある形だが、これをさらに上抜けるのかどうか、今週その結果が見れるかどうかは微妙なところ。
ダウ同様見通しは今ひとつはっきりしない中での買われ方には少々不安もあり、ここが天井ではないか、という疑心暗鬼もある中での推移が続いてる。
FOMCの話に戻るが、今月仮に利下げがなくとも、9月に利下げを示唆する発言がはっきり出てくる場合は、一時的な上昇は見込まれるため、その場合再度高値を取りに行くことも予想される。
ただし、その反動はあるはずなので、やはり7月高値8月安値というパターンは再び起きる可能性を考えておくべきかもしれない。
先物100円高も揉み合いの範疇、日経平均はレンジをどこまで広げられるか
夜間先物取引は100円高、39510円での引けとなり、昨日の夜間取引後の価格とほぼ同じ位置となった。

安値は39310円と切り上がっているものの、20日移動平均の30321円に支持された格好で、大きな変化はないと考えていいだろう。
なお、6月30日からの平行チャンネルの上限で高音が抑えられている点には一応注意しておきたい。
これを大きく上抜けることができるならば、再び40000円へのチャレンジも可能になりそうだが、今日失速した場合はNYに関係なく調整入りとなる可能性も出てくるので、注意したいところ。
これらを踏まえて日経平均は先週末の終値や前日高値を意識した動きになりそうだ。

先週金曜の終値39569円は夜間先物の高値付近でもあり、これらをハッキリと上抜けるならば上昇の兆しありと見做せることになる。
逆にそこを天井として上値の重い展開に切り替わると、少々不安が大きくなる点は注意したいところ。
下値の目安は39317円の20日移動平均線で、これを下抜けていってしまうと調整色が濃くなっていく。
今日は火曜なので方向性が出やすく、週末までそれが続く可能性が高いため、終値の位置には注意したい。