昨晩のNY市場は続落。

ダウは先週木曜につけた高値から600ドル以上下の44240ドルで引けている。
関税問題に対する安心感が薄れてはいるものの、6月の解放記念日後のような急落にはつながらないだろうとの見方もあり、複雑な状況にある。
今週後半から再び米国経済指標の発表が続く予定で、来週にはCPIやPPI、小売売上高など重要指標も出てくるため、今月末のFOMCでの利下げに対する思惑も絡む事となる。
現時点では悲観的な見方は少ないものの、トランプ大統領の発言には要注意だ。
ナスダックは横這い。

チャート的にはそう大きな下げには見えないが、これが押し目となるかどうか、位置的には重要なポイントにある。
5月30日からの上昇トレンドのレンジ上限で止まっているように見えるので、今晩あたりから戻りを演じるなら再度高値更新への道は開ける。
とは言えダウ同様に関税問題の影響は小さくなく、トランプ劇場の影響はプラスマイナスどちらの方向に向くかわからない。
今週後半の動きは引き続き注意したい。
NYの動きに反して先物は上昇、日経平均はSQに向けて反発期待
夜間先物取引は130円高、39950円と続伸。

昨日は引けにかけて上昇していき、夜間取引が始まってからも緩む事なく上昇、一時は40050円をつける勢いだった。
SQ前ということもあっての複雑な動きではあるが、一応、これでSQまで(明日の晩まで)は戻りを演出してくれそうだ。
これを受けて日経平均は続伸の期待が高まる。

ETFの換金売りがあるとは言われていたものの昨日はそう大きく崩れることもなく、100円高で引けた昨日だったが、今日は改めて40000円に乗せることができるかどうか。
換金売りに合わせた売り玉の買い戻しという見方もできるが、いずれにしてもSQまでの短い間の上昇となる可能性もある。
とは言え少なくとも木曜までは反発する可能性が見えた点は悪くはない。
ただし、明日の後場や夜間の先物取引(SQ後となる)ではSQに絡んで大きく上下する可能性があるため、今日明日は持ち帰る場合注意が必要だ。
上値の目安は40000円の節目と、5月22日からの上昇トレンドの上限、40400円付近まで。
一方で下値については昨日の高値や終値が最初の目安で、これを下抜けると昨日の安値、39510円までとなる。
今日明日は短期的な取引にシフトしつつSQ後の動きを探ることになる。