昨晩のNY市場は続伸。

275ドル高で3連騰となったダウは3月高値を抜き去り、1週間ほどで2000ドル超の上昇となっている。
チャート上では4月7日からの上昇トレンドレンジの下限に近づいており、このまま右肩上がりが続く場合は2月の高値水準まで届きそうにも見える。
米国と諸外国との貿易問題が進展を見せる中で、FRBに対する利下げ期待も高まり市場はポジティブな雰囲気となっているようだ。
とは言えトランプ大統領はまた何か悪き言葉を吐き出せば一気に形勢逆転となる可能性もあるので、彼の言動には注意したいところ。
ナスダックは史上最高値更新。

前日はざら場での高値更新だったが今回は終値ベースでも更新となっている。
AI関連が相変わらず強く、早期利下げの期待も牽引役となっているようだ。
ナスダックは4月7日からのトレンドレンジの下限に沿う形で上昇が続いており、今晩もこの勢いが続くならば高値更新は更に続くことになる。
順調に見えるNY市場だが、好事魔多しともいうので、高音に対する警戒は引き続きしておくべきだろう。
先物260円安、日経平均は三空後だけに慎重なスタートが想定される
夜間先物取引はNY市場の上昇とは裏腹に軟調な推移となり、260円安40250円での引けとなっている。

これを押し目と捉えるのか、天井形成の始まりと捉えるのかは今日明日の動き次第となるが、SQまでまだ少し時間が残っているため、必ずしも天井とは言い切れないところもある。
チャートの形だけで見ると、5月のSQ後の形にも似ているが、その際は高値から9営業日後にようやく底を打って反転を始めている。
最もその天井の前は4月の大暴落で付けた安値からの反発でもあり、今回とは比べようもない形でもあるので、あまり参考にはならないだろう。
いずれにしてもこの後のざら場に判断を委ねることになる。
これを受けての日経平均は前日比マイナスでのスタートなりそうだ。

チャート上では僅かではあるが一応三空となり、天井を示唆する形にも見えるが、夜間先物の動きや終わり方からしても一旦下げてのスタートなりそうだ。
とは言えNY市場の強さもあり、寄り付きからの動き次第では昨日空けた窓を直ちに閉じることにもなるため、大きな下げに転じずに押し目形成からの反発を期待できなくもない。
今日は天井形成からの調整入りのスタートなるか、一瞬の押し目から再度上昇を続けられるかのキロになりそうだ。
下値の目安は週末の終値40150円、その下は5月22日からのトレンドレンジ上限の40030円付近となる。
これを下抜けていくと下げの速度は上がりそうで、簡単に反転はできなくなる。
今日中に反発することができるなら、昨日の終値40487円がまず最初の上値目安であり、そこから昨日の高値40852円がその上の目安となる。
週の火曜で月初ということもあり、方向感は出しやすいタイミングでもあるので、今日の動き次第でこの後の展開は決まりそうだ。