週末のNY市場はGood Friday(聖金曜日)で休場。
前日はダウが大幅安で終えているが、サンデーダウは小幅高で取引を終えているため、大きな波乱はなさそうだ。

昨年11月からの下降トレンドレンジの下限ギリギリの位置にとどまっているダウだが、ここで下げ止まれるかどうかといったところ。
トランプ大統領によるFRBパウエル議長の解任騒動は今の所そう大きな動きには至っていないが、これが本当に実現した場合はかなり混乱を期する可能性がある。
直ちに結果が出るとは思えないが、トランプ氏が発言を撤回、あるいは異なる結論を導き出すまでは、不確実な要素が1つ増えた状況が続くことになるため、まだまだ予断許さじといった状況が続くことだろう。
今晩下げ止まったとしても、そこから反発へと続くかどうか、あるいは下げ止まらずに先々週の安値に近づいていくのか、結果を見極める週となりそうだ。
ナスダックはダウよりも先に下げ止まりそうな様子が伺える。

ここからしばらく横這いが続くか、あるいはここで反発できるかは今週次第だが、この水準から上か下かの瀬戸際であることは概ね間違いなさそうだ。
うわを見えると、先週水曜に空けた窓があり、その上には下げてきている20日移動平均線、今年2月からの下降トレンドの上限と3つの目安があるが、今週、いずれかを上抜けるかどうかを確認することになるだろう。
形だけ見ればダウよりも幾分良さげにも見えるのだが、トランプノミクスの不確実性の影響は大きく、チャートの形状だけで全てを語るには難しい状況が続くため、ダウ同様まだ予断を許さないことには変わりない。
週末の夜間先物は180円安と減速、日経平均は戻り一服か、ここから更にか
週末の夜間先物取引はNY市場はGood Fridayで休場の間、高値34820円を付けるも閑散とした取引の中で下げ続け、結果は180円安の34650円で引けている。

前日の高値34830円を抜けておらず、20日移動平均線に頭を抑えられたままの形に見えるが、果たしてこの後どういった展開になるだろうか。
上値の目安は20日移動平均線の34811円で、これを抜けていければ一旦、35000円の手前までは伸ばせそうだが、その上となると目安となる値が見当たらず、想定しづらい状況だ。
NY市場が休場だったこともあって、目先はっきりした大きな懸念事項は見当たらないが、油断していると足元を掬われかねないので、注意が必要だろう。
日経平均はこの結果を受けて若干弱含みのスタートとなりそうだ。

先物同様20日移動平均線に頭を抑えられているが、上値の目安はまさにその34821円となる。
35000円の心理的な節目もそうだが、ここは抜けていかないとならない形だが、4月3日に空いた窓の下限、35044円がその上の目安となる。
そこから先は空白地帯となるため、窓の上限35426円を目指せるかどうか、少なくとも今週前半の目標はその辺りになると思われる。
一方で、ここで天井を打つ形になると、月の二十日を過ぎていることもあって、来週からのゴールデンウィークを意識した展開が始まる可能性もある。
先週金曜の日足の半値の位置は34500円割れ付近となるので、これを下回ると売り圧力がより強くなるため、下値の目安として注意したいところ。
この時期の最悪のパターンは20日過ぎから下げ始めて、5月連休明けの米国FOMC開催時期まで止まらないというケースになるが、今回はどうだろうか。
今年のゴールデンウィークは休場となる祝日が少ないため、参加者の少ない状況での取引が多くなりそうだ。
良く「閑散に売りなし」と言われるが、最近は閑散に売り叩くこともしばしばあることかた、楽観的にはなれそうにない。
そういったことを踏まえると、今週は少なくとも買い上がる可能性は低いと言わざるを得ず、それでも上昇するのであれば、何らかの意図や予測、リーク情報などがあると考えるべきで、その場合は有無を言わさず乗るかそるか、判断に迫られることにもなりそうだ。
なお、為替については141円台を推移しているが、140円割れがあってもおかしくはない状況にある、と考えている。
それを踏まえると、これまでの展開からすると日経平均に対してやはり楽観的にはなりにくい状況ではある。