昨晩のNY市場はダウ続伸もナスダックは大幅続落となった。

159ドル高で引けたダウだが、チャートを見る限りはまだ楽観できない状況。
綺麗に60日移動平均線に頭を抑えられた格好で一昨日の高音には届いていない。
下髭は下に伸びているが実体だけで見ると孕み足のような状況で、長い陰線の範疇と言える。
ただし、月曜の陰線に対する半値戻しはギリギリ達成できているため、今晩更に戻る可能性もある。
今のところダウは実体経済の状況を反映していると思われるため、ここまでは妥当な動きとも言えるが、この後、更なる下落があるかどうか、今日の晩に答え合わせができそうだ。
一方のナスダックは260ポイント安と大幅な続落となった。

こちらはやはり120日移動平均線を一時割り込んだ後戻してのこの位置。
ここで下げ止まりを見せるかどうかは今晩次第だが、まだリスクは残っていると言える。
ナスダックは実体経済ではなく先行きの不確実性や不安を体現していると思われるが、これはトランプ政権の政策や大統領自身の発言に基づく結果とも言えよう。
関税発言や利下げ要求など、幾つもの施策や思惑を発信し続けているトランプ大統領だが、その全てが米国にとってプラスに働くかどうかは微妙だ。
明らかに関税処置はインフレにつながるものの、それとは別に利下げせよと相反する発言は市場が不安になるのもわかる。
こうした未来の経済に対する不安がナスダック指数に現れているとも思えるのだ。
先物280円安、日経平均は続落後の動きに注目
夜間先物取引は一時37670円を付けた後、38100円台まで戻したものの結果は280円安の37960円ので引けとなった。

昨日に引き続き、夜間で下げて日中は高い、というパターンとなるかどうかだが、何れにしても下げ幅が大きくなっている点は注意したい。
日足チャートでは下げ止まったかに見えるのだが、この後のざら場で再び買い戻しが行われるかどうか、注視したい。
日経平均はこれで続落スタートとなる。

昨日は結局日中は上昇したものの結果陰線で終わったが、今日も似たようなパターンになるのだろうか。
月内最終でもう一段安はありそうだが、今日38200円付近を割り込んで引けると、昨年10月15日位からの下降トレンドに捕まるため、実質月替わりでの反発が難しくなる可能性がある。
昨日はそれまでの休日取引の先物の動きをトレースすることはなかったが、今日も同様な動きになるのかどうか。
MSCIや年金の月末リバランスは数日前から出ているとの噂もあり、これがいつまで続くのかという見方もできる。
売りの切れるタイミングは実質月替わりなのか、実際に月末まで行われるのか、はたまた3月も続くのか、といったところだが、あまり長引くと今度は年度末の売りが出てくるため、そうなるとこの下落が長引く可能性も出てくる。
今日は38200円を維持して引けるかどうか、38100円を割り込んで引けるかどうかが明日以降の分かれ目となりそうだ。
また上がったとしても、38600円前後までま戻り売りが続きやすく、なかなか辛い時間帯に入っていると言えよう。
日経先物時間帯別目安
- 5分足 37940円を割り込むと再度、下落へ、上昇は38120円抜けから
- 30分足 37700円〜38110円のボックス圏内、どちらかにブレイクするまではボックス相場続く
- 時間足 30分足と似たような語りで、こちらは37700円〜38230円のボックス
- 4時間足 38060円を抜けると38370円、38520円まで、37700円を下抜けると続落