昨晩のNY市場の結果はダウが上昇もナスダックは小幅反落とまちまち。

123ドル高と続伸となったダウがだがパウエル議長の議会証言が続く中、CPI発表前でもあるため大きな動きとはならなかった模様。
今晩の日本時間22時半に発表されるCPIとパウエル議長に議会証言二日目の内容を待って方向性が出てくるのでは、と思われる。
今のところ、パウエル議長の発言内容は概ね想定されていた通りの内容とのことで、利下げにはかなり慎重は姿勢を示している。
市場では年内の利下げは1回もしくは2回というのが織り込まれており、これを大きく逸脱するような発言がなければ、特に荒れることは無いように思われる。
CPIについてはインフレを示すデータが想定されており、こちらもそう大きく変わることはないだろう。
そうなると後は需給の問題となるが、横ばい状態とも言えるダウの動きがどちらに振れるかは、トランプ大統領の関税問題の行方にかかっていると言える。
ここで鎮静化が進むなら上昇、懸念がくすぶるなら横這い継続、リスクを感じるなら下落といったところだが、今晩以降の答え合わせを待ちたい。
ナスダックは小幅な反落。

最終的には70ポイントほど下げての引けとなっているようだが、20日移動平均線付近で止まった格好だ。
先週末の陰線の半値押しの位置なので、少々下落圧力が気になるところだが、やはりダウとは少々異なり右肩下がりな印象が強くなっている。
ここらで一発上がっていかないと、この下落パターンは続くことになるので、今晩の動きは重要なポイントとなりそうだ。
先物320円高、日経平均は上抜け3度目の正直となるか
夜間先物取引は320円高、39080円での引けとなった。

チャート的には今日の取引となっており、このまま日足は日中のざら場で上下することになる。
20日移動平均線と60日移動平均線が収斂しており、結果を出すべき位置という印象を受けるが、ここを抜けて行けるかどうかが今日のポイントになりそうだ。
60日移動平均線は39046円とこれは抜けてはいるものの、20日移動平均線は39102円で、以前から書いている通り39100円を上抜けていかないと、上昇は難しい。
2月3日の陰線の半値戻し達成が成るなら、39400円までは届く可能性があるのだが、今日どこまで伸ばせるか、あるいは失速するのか、この後判明することになる。
これらを受けて日経平均は休み明け、上昇して始まる。

先物同様20日移動平均線と60日移動平均線が最初の上値目安になるが、あくまで先物の値段なので、楽観はできない。
とは言え目安としては重要な指標になるので、39040円と39100円は意識しておくべきだろう。
一方で120日移動平均線の38781円は下限の値段と言ってもよく、これを下回るなら横這い継続、最悪は下落パターンへ続く可能性も出てくる。
逆に言うと、39100円~38780円の間はボックス相場の範疇なので、下げれば買い、上がれば売りという逆張り思想での対応が望ましいとも言える。
今日はそのボックス相場をブレイクするかどうか、確認する1日となりそうだ。
日経先物時間帯別目安
- 5分足 38030円を割ると一旦38900円台へ、上値は他の時間足を参照
- 30分足 上値は100円から上は130円、170円が節目になるが、5分足同様他の時間足も必要、下値は39000円を割り込むと38900円台での推移となる
- 時間足 39090円が目安とも上値抵抗とも言える、下値は39000円を割ると38900円まで
- 4時間足 38510円~39360円のボックスの範疇だが、38950円を割ると38780円まで、これも下回ると再度下落傾向が続く可能性が高い