昨晩のNY市場は続伸。

ダウは317ドル高で先週の水準に戻ってきたものの直近の高値奪還にはまだ歩みが足りないといった位置。
来週につながるかどうかは今晩か明日の動き次第だが、ここで動きが止まるとダブルトップ形成にもなりかねないため、週末までの動きが重要になりそうだ。
12月の高値につら合わせした先週からの急落が、ガス抜きだったのか力不足による失速だったのかが今週から来週にかけて判明するとも言える。
後者だった場合は再び1000ドルくらい下げる覚悟は必要になりそうだ。
ファンダメンタルズから見ると安定しているようにも思えるのだが、トランプ大統領の発言は予想しがたいものなので、何がきっかけで動きかわからないところが難しい。
ナスダックも引けにかけて伸びを見せて小幅に続伸となった。

2月に入って2回の急落で少々市場自体が疲弊しているようにも見えるのだが、それを今週末から来週ぬかけて払拭できるかどうか。
先週の高値を抜けることができないと、このまま右肩下がりが続くことになるため、来週以降苦しい展開になることが予想される。
金利動向は大きな問題はなさそうに見えるが、やはりそれ以外の環境がダウ同様不安定な要素しか見えないため、落ち着かないのは致し方ないところではあるが、今のところはあまり強気になれないというのが正直な気持ちだ。
先物220円高も揉みあい継続、日経平均もレンジの範疇で上値は重い展開続く
夜間先物取引は、最近のパターンで一時下げるも戻して引けるという結果。

ざら場で売って夜間で買い戻す格好なのか、夜間の間に仕込んでざら場で手仕舞いしているのか、いずれにしても月初めの急落に対して半値戻しが達成できないままの揉みあいの範疇といったところになる。
ざら場で一時的に半値戻しは出来たかに見えたがその後失速しており、これは半値戻し達成とはいいがたいと思わざるを得ない。
今日は再度の戻りを試すことになりそうだが、やはり大引けで39100円を抜けていないと半値戻しにはならないという点が重要だろう。
仮にざら場で抜けたとしても失速して引けては元も子もない。
来週にSQを控えているため今日明日の動きはSQも踏まえて重要でもある。
そういった事情を踏まえて日経平均は揉みあい相場からの離脱ができるかどうか。

上値は20日移動平均線の39180円、60日移動平均線の39057円に抑えられているが、まずはこの2本を抜けて行けるかどうか。
下値は120日移動平均線の38776円が支える格好だが、週初に一時大きく下抜けていることもあり、あまり期待はしづらいところ。
この400円幅のレンジの中で今日はどう動くのか、はたまたどちらかに抜けられるのか、といったところになる。
円高が徐々に進行する中、来週のSQまで考えると正直未知数が多すぎるので、ここは目先の動きを考えるだけで精一杯というのが実情だ。
日経先物時間帯別目安
- 5分足 39030円、39100円が上値の節目、下値は38860円、38840円、38790円
- 30分足 上値は39040円、39100円、39260円、下値は38830円、38740円、38610円
- 時間足 上値は39040円、39170円、39350円、下値は38820円、38730円、38600円
- 4時間足 39360円~38510円のレンジ相場は変わらず、上抜ければ39500円、下は38300円