昨晩のNY市場はダウが横這い、ナスダックは窓を空けての上昇と明暗が分かれた格好。
ダウは一時プラス圏で推移していたものの結果は25ドル安とほぼ横這いで取引を終えた。
メディアでは、雇用統計を前に動きが難しい中で、高止まりしている金利に対しての不安などが取り沙汰されている。
日足の上髭は綺麗に移動平均線に頭を押さえられた格好で、この形は再度の調整入りもありそうに見えるが、明日のADP雇用者数や製造業景気指数などの指標の結果次第といったところだろう。
昨年末はクリスマスラリーも無く沈んだままのダウだが、まだしばらくは浮上が難しそうだ。
一方のナスダックは窓を空けての上昇となったものの、引け方には不安が残っている。
ハイテク部門がけん引しての大幅な上昇となったものの、それ以上続かなかったという印象だ。
一応陽線ではあるものの上髭の方が長い足は、天井を示唆する形にも見えるため、今晩次第では再び下げの展開が続く可能性もある。
今晩、20000ポイント復帰なるか、はたまた調整続くか、といったところだろう。
先物330円高、SQのターゲットは40000円か39500円か
夜間先物取引は一時39850円まで付けたもののその後だらだらと下落し、結果は330円高の39670円となった。
昨日の陰線を半値以上戻しているので、このまま良ければ全値戻しも可能な位置だが、昨年10月高値からのトレンドの上限を抜けられるかどうか、といったところだろう。
今日の時点で39900円台前半となる上限が、上値の最初の目安になりそうだ。
SQ前ということもあって動きが読みづらいが、今日40000円を抜けて行けるなら、もう一段上も目指せるかもしれない。
これを受けて今日の日経平均は上昇してのスタートとなりそうだ。
39600円台でのスタートとなるなら昨年11月25日からのトレンド下限ぎりぎりのところになるため、終値ベースで維持できるならその範囲での動きも期待できそうだ。
尤も、先物の動きに影響されることを考えると、素直にトレンドに乗せることができるかどうか、難しい想定にもなる。
やはりここは38900円台に乗せられるかどうかが重要と考えるべきだろう。
その上で40000円台復帰が成せれば、SQまではなんとかなるのではないだろうか。
一方で寄り付きで上昇が止まって天井を付けてしまうと厄介で、昨日の安値39232円に引き寄せられる可能性もある。
結果として今日39600円を割り込んで引けると、少なくともSQまでは調整が続く可能性があるので、今日の引けまでは予断許さじ、といったところになりそうだ。