昨晩のNY市場はクリスマスイブで早期終了、各指数は続伸となった。
昨日、先週水曜の陰線の半値をぎりぎり超えていたダウは、しっかりと上昇してほぼ全値戻し達成。
下がり始めた60日移動平均線を超えて、同じく下がりって来た20日移動平均線を伺う形。
年末にかけて戻る姿勢が見受けられる良い形になっている。
今晩はクリスマス休暇のため休場となるが、明けた明日の晩に続伸となれば、本来なら年内に二番底探しが待っているかもしれないが、場合によっては回避できるかもしれない。
それくらい米国投資家の雰囲気は良さそう、というメディアの言を信じるのならば、といったところだ。
ダウの11連続の陰線がクリスマス休暇に向けての需給だったとするなら、二番底探しなど吹っ飛ぶような反転攻勢が見られても良いはず。
一方のナスダックも水曜の下げに対する戻しを概ね達成。
V字回復とはまさにこのことと言わんばかりの戻し方には少々呆れるくらいの勢いだ。
このまま何事もなかったかのように右肩上がりに戻るとしたら、米国市場の投資家は本当に買気旺盛なのだろう。
その辺りは年末を迎えた後の来年1月の市場の動きで真実がわかると思うのだが、それまでしばらくは休暇明けから新年を迎えるまでのご祝儀相場があるかどうかの確認を先にしておきたい。
先物160円高もざら場の下げを戻しただけ、日経平均は今度こそ上昇できるか?
半ドンのNY市場を横目に見ながら日経先物は夜間取引で一進一退を繰り返しつつも上昇し、結果は160円高、39280円となんとか終値ベースで一週間前の水準まで戻してきた。
結局、NYの下げを待つような形で横這いの結果となっているが、実際は2度も長い下髭を付ける酷い形だ。
11月の相場はもっとひどかったのだが、今回はここから戻せるのだろうか。
ただ、ここまで20日移動平均線を終値ベースで割り込んでいたのは二日間だけという点も考えると、所謂高値持ち合い状況だったとも言える。
そのため本来ならそう悲観することもないはずなのだが、日本の市場はまったくもって盛り上がりに欠ける状況は、如何ともし難いところ。
これを受けての日経平均は、クリスマスを迎えて年末に向けて有終の美を飾れるかどうか。
昨日はスタートこそ良かったもののその後失速、かといって思い切り売り込まれるわけでもなく、結果は20日移動平均線を少しだけ割った位置での引けとなっている。
先物ほどではないが、それでも今月は20日移動平均線を終値ベースで割り込んだのは昨日を含めて四日だけ。
それだけを見れば高値持ち合い、と言いたいところだが、窓を空けての下落が2回もあったのだから、気分は良くないだろう。
ここからは、年末に向けての最後の上昇を期待したいところだが、昨日、フラれている分、今日気持ちを切り替えて掉尾の一振だ!、と大声で言うほどの気力が残っているかどうか。
とは言え先物は戻してきたのだから、ここは再度、上値を考えてみると、まずは先週火曜の終り値と水曜の高値付近となる39380円前後。
ここを起点に出来るなら、次は先々週金曜の終り値と先週月曜の終り値の39500円手前、といったところだろうか。
この二つを抜けて行けるなら、漸く39800円という数字が見えてくることになる。
本来なら一気に駆け抜けてほしいところだが、このところもみ合いが続いたいたので以外に細かい抵抗が多くなりそうでもある。
一方で、掉尾の一振どころか餅つき相場も来ないとなると、ここから39000円を割り込んで、38800円台まで落ち込む可能性もある。
そうなると流石に神通力も効きづらくなるので、今日は戻ってくればいいとは言わない。
ここは何としても39000円台をきっちりキープしてもらい所だ。