昨晩のNY市場は総じて下落となった。
ダウは267ドル安、43449ドルで9日続落、60日移動平均線の手前で下髭を出している格好。
昨晩からFOMCが開催され、小売売上高は予想よりも高い結果となった。
おそらく利下げは行われるが、来年の利下げペースに対するコメントがどうなるかが重視されている。
というのがメディアの論調になるのだが、実際のところは需給がどう落ち着くかといったところもあるだろう。
クリスマス休暇の前の売りもそろそろ流石にとは思うが、想定していた60日移動平均線付近まで下げてきたことにより、一旦は底を打つ頃合いではないかとも思われる。
今晩か明日の晩から反転してSQに向かって上昇、という、11月の似たようなパターンになることを期待しつつ、成り行きを眺めたい。
ナスダックも一進一退。
日足的にはまだ上昇の余地ありといった感じだが、高値圏で出来高を伴ってのこの動きは、なかなかどうして立派なものだ。
ただ、そろそろハイテク部門やビットコイン関連が緩み始めているところも考慮すると、何かもう1つネタが無いとこの位置を維持できるかどうか難しいかもしれない。
ダウからナスダックに資金移動していた、とはあまり考えてはいないが、仮にそうだったら、今度は逆の流れになるので、FOMCやSQを境に反落調整もありうる。
こちらも注意しておきたいところ。
いよいよ日銀会合の始まり、日経平均は正念場
夜間先物取引は130円安の39270円となった。
チャート的には正直いい形ではなく、20日移動平均線で止まるかどうか、それも今日ではなく明日当たりが底になるか、といった形なのだが、実際はどうなるだろうか。
先物の20日移動平均線は39127円なので、ここを割っての引けとならなければ良い、と言えるのだが、もちろんざら場は下に抜ける可能性が十分ある。
今日は底を覚悟しつつ相場に臨むべきだろう。
さて、日経平均の方はどうだろうか。
20日移動平均線は39104円なので、このあたりが最初の安値目安となる。
その上で最悪、38975円の過去の高値ラインや、6日の安値38940円がその次の下値目安となる。
それ以上の下げはできれば見たくはないのだが、いずれにしても移動平均線より上で引けないと、明日がかなり辛くなるということだ。
一方で今日の反発は難しいにしても、39500円くらいまでは戻ることは可能だろう。
日銀会合が始まる中でざら場はリークされる情報をもとに揺れることとなるだろうが、今回は利上げはされないだろうという見方が多く、これを覆すようなサプライズがない限りは、今日明日で落ち着くのではないかと想定している。
一方で、サプライズがあった場合だが、その場合は円高に向くことになり、一時的に日経平均は売られる可能性がある。
ただし、今回利上げがあったとしても、次の3月までに利上げすることは到底無理な話、という点は理解できるはずなので、そうなると下落はあったとしても一時的で、そこからの反発は十分望めるはずだ。
となると、いずれにしてもこの日銀会合が終われば反発となる可能性は十分に高いと考えて良いだろう。