昨晩のNYは続落。
ダウは昨日の想定で書いた20日移動平均線を少し割ったところでの引けとなった。
日経平均とは違って素直な動きに関心しきりだが、ここからが難しいところ。
11月中旬は20日移動平均線で止まったが、10月はそこから更に割り込んで60日移動平均線の位置まで下落した。
今回もそうなるかどうかは、今晩のCPIが鍵になりそうだ。
巷ではインフレ継続を示す可能性がささやかれており、これに対する反応はあまり宜しくない。
これまではインフレ指標は経済活動の堅調さと捉えられていたが、今回は利下げを邪魔するものという印象に代わってきている。
トランプ氏の政策はインフレを助長するものという見方もある一方で、労働市場はその堅調さに陰りが見えてきており、先行き不透明な部分が広がりつつあり、警戒感が増しているようだ。
ナスダックも小幅ながら続落。
アルファベット、もとい、Googleの上昇がけん引したもののそれでも、という結果。
ダウに遅れる形で天井を付けたようにも見えるが、ここからの動きは推して知るべしだろう。
今晩のCPIをきっかけにどこまでどう動くか、答え合わせの時間を待ちたい。
下げたところで20日移動平均線までだろうが、高い位置にとどまっている分、ダウよりも下落幅が大きくなる可能性もあり、注意が必要だ。
先物90円安で昨晩同様の定位置へ、SQ睨んだ横這い継続
夜間先物取引は上下値幅が狭く、結果90円安の39310円と、昨日とほぼ変わらずの位置で引けた。
このパターンはしばしばSQ前で見られたようにも思うが、いずれにしても今晩の動きが重要になりそうだ。
ざら場は高値を取ろうが安値を付けようが、結果は昨日と似たような位置で終わる可能性が高いと考えている。
もちろんここで兆しが出るかもしれないが、慎重に見極める時間帯に入ってきたと思うべきだろう。
これを受けて日経平均は今日も上下決まった動きになりそうだ。
昨日の安値が39171円、その前が38972円と安値は切りあがっているのだが、いずれにしても今日はその2つが下値の目安と考えていいだろう。
恐らく39000円を割ることはないだろうが、仮にそういったことがあったとして、39200円付近まで戻ってこれるなら、まだSQでの上昇は見込みがあると思われる。
一方で、そうならなかった場合は今晩の下落の兆しともとれるので、注意が必要だ。
月、火と、8時45分からスタートする先物の動きはいったん上昇傾向になった後で下げていくパターンだったが、今日もそうなるかどうかではあるが、いずれにしても上下300円~400円程度の幅で動く可能性がある。
そういった観点から上値のめどはやはり39500円台が目安になるだろう。
これを抜けて39600円台まで付ける可能性はあるものの、それがあってなお更にそれを抜けるかどうかは難しいと考える。
本当にSQ直前で上げるなら、39700円台を抜けて引けるくらいの結果が必要で、流石に、とおもいつつも淡い期待は残しておきたいところ。