昨晩のNY市場は中東情勢に対するリスク資産への懸念などからダウが下落。
184ドル安で終値ベースでも42000ドルを割る直前となった。
前日の新規失業保険申請数や昨晩のISM非製造業景気指数などは一進一退の景気動向を表している様に見えるが、今晩の失業率と雇用統計(非農業部門)を見据えての状況とも言える。
仮に双方予想を上回った場合は利下げに対する修正が入る可能性もあり、更なる下落につながるかもしれないし、逆の場合はお辞儀しかけているダウが復活するかもしれない。
何れにしても今晩である程度の方向性が決まるのではないだろうか。
ただし、少し先ではあるが毎年10月後半にあるヘッジファンドの売りにも注意はしておくべきだろう。
一方のナスダックは小幅安にとどまった。
こちらも指標待ちと中東情勢への懸念もある様だが、こちらもヘッジファンドの決算絡みで売り先行となりやすいため、どこかで崩れ始めると一気に調整が進む可能性もある。
仮に今日反発出来たとしても、来週一杯続くかどうか、といったところだろう。
そう言った観点から考えると、短期的な目線でしばらくは眺めている必要がありそうだ。
先物変わらずの引けで日経平均はSQに向けての岐路に立つ
夜間先物取引はここしばらくの動きとは打って変わって小幅な動きにとどまり、結果は変わらずの38600円での引けとなった。
総裁選を挟んでほぼ横這い状態という結果になっているが、これが今日の動きで再び方向性が出るかどうか。
SQ1週間前の週末ではあるが、中東情勢や新総裁にからんだ政情に加えて総選挙というイベント待ちなど、取り巻く環境は複雑な状況。
そんな中で方向性がきっちり出せるかどうかは微妙に思える。
そんな中での日経平均のチャートは先物以上に迷走している。
まずは昨日空けた窓をどうするか、といったところ。
窓の下限は38213円なので埋めるに易く、ともすれば38000円割れも有り得るのだが、ここでの失速は来週が正直つらい。
その場合はSQに向けて、少なくとも来週火曜までは下げの展開となるため、場合によってはSQがもう1000円以上下になることも考えておかなければならない。
逆に今日、39000円を抜け、来週の月曜さえ切り抜けられたら、もう一段上の位置、40000円台も夢ではなくなる様に思える。
何れにしても月曜は難しそうなのだが、その前に今日どちらに傾くかで来週以降SQまでの方向性が見えてくるのではないだろうか。
因みに、過去数回の衆院選において開票日を中心として日経平均は選挙前より下げたことはほぼない。
とは言えその後1ヶ月にわって横這いであったり上下するだけと言うケースもあって、必ずしも上昇が続くわけでもないが、今回も少なくとも下がることがない様な結果になってもらえたら、と願っている。