昨晩のNYは大幅な反落。
ダウは494ドル安だが、ざら場の高値と安値の幅はその倍以上という大陰線となった。
これまでは利下げの理由としてインフレが注目されていたが、昨晩のADP雇用者数をはじめとする経済指標が急激な落ち込みを見せた結果、その弱い経済指標からスタグフレーションを想起させたのか株価は急落。
利下げが決定的となったところで一瞬上昇仕掛けたものの、今度はその反動で米経済に対する不安が一気にのし上がってきた印象。
尤も、ダウは7月の下げから戻してきていた分、位置的にはそれほど大きな下げには見えないが、この分だと7月の安値に再度戻って行く可能性が出てきた。
ここで2番底確定、となってくれれば下げ止まりもしようが、一晩でそうコロっと変われるだろうか。
ナスダックも今年最大の下げ幅で先週の安値に逆戻り。
終値はかろうじて保てた印象で、再度ここからスタートとなるかどうか。
もう一段の下げが無いとも言えず、その場合はさらに500ポイントほど下の120日移動平均線か、さらにその下のの5月末の安値が待っている。
ハイテク部門の決算だけでは止めようもなく、アップルの発表が今晩大きな影響を及ぼすとは考えにくい状況。
FOMC通過でスッキリすると思っていたが、まだ難しい展開が続きそうだ。
先物大幅続落、日経平均は円同様巻き戻しが続く
夜間先物の結果は1240円安と今年最大の下げ幅で取引を終えた。
昨日ざら場の下落でひと段落となるかどうか微妙だな、と思っていたが、ここまで下げてくるとまでは思っていなかった。
240日移動平均線で何とか下げ止まってはいるものの、ここまでの下げ幅では自立反発を考えるにはもう少し時間が必要になるかと思われる。
少なくとも現物市場はこれからスタートなので、この下げ幅だとかなり市場は混乱するだろう。
そう考えると、先物の終値以上の下げが少なくとも一時的にあってもおかしくない。
36519円の240日移動平均線が最初の今日の安値目安となるが、ここで耐え切れるかどうは怪しいところ。
最悪を考えると、5月末からたまたま引いてある平行チャンネルの下限、36000円がもう一つ下の目安になるだろう。
極端に進めばそこまではあってもおかしくないが、全員が絶望すればそこで止まることになる。
ただ、実際は追証などの影響も出るので、今日だけでは済まない可能性も高く、自立反発を待って再度二番底というか三番底を確認してから次のステージへ向かうべきと思われる。
何れにしても今日は資金を少しでも守る行動を行うべきなのだが、それが叶うかどうかは運次第になるだろう。