昨晩のNYはダウが小幅反落、ナスダックは続伸となった。
ざら場では久々に上抜けたと思ったダウだったが、スタートして1時間もしないうちにピークを迎え、その後はズルズルと下げて結局31ドル安。
長い上髭をつけた分、チャートとしては悪い形になった。
FRB議長の議会証言は今晩と明日の晩なのだが、それを待たずに下げ始めるのではないだろうか、と思えるような状況。
とはいえ、6月24日の高値からの下げ幅と同じ程度の下げだとしたら、そう痛くもないだろう。
そうなる可能性もあるのだが、今のところは五分五分といったところだろうか。
ナスダックとS&P500に流れている分がダウに切り替わるなら持ち堪えもしようが、なかなかそうも行くまい、というのが今の所の想定だ。
ナスダックは高値更新、青天井は続く。
もうはまだなり、とはよく言ったもので、そろそろかなぁと思いつつ上値に伸ばすチャートを眺めていると言った感じ。
去年を見るとやはり19日までは一方的な上昇が続き、その後一旦おしめを作るものの月末に向けて再度2番天井をつけているので、もしかするとここから更にもう一段の上昇もあり得る。
ただ、S&P500に対する警戒感は出ているので、ナスダックも同様に注意はすべきだろう。
まずは今晩と明日の議会証言の行末を確認したいところ。
日中の下げを夜間先物でカバー、日経平均はSQ前の分水嶺となるか
夜間先物は100円高、40950円での引けとなった。
現物の引け後のプレクロージングで100円ほど高く引けたので、現物の下げ分は吸収しての上昇と言える。
ただ、一時41060円までつけていてのそこから100円超下げて引けている点も考慮に入れると、やはりここは少々考えるべきポイントとなりそうだ。
SQを前に日経平均はここが分かれ目といったところ。
先物は高く引けているものの、昨日同様下からのスタートとなるか、あるいはそのまま鞘寄せする形で高く始まるか。
先物を買って現物を売るという形なら前者となりそうだが、その売りが切れた後に先物の売りが来ると少々分が悪い。
直近のオプションの売買高はコールのほうが優勢に見えるが、売り方が中心となるオプション市場だけに、素直に上昇期待とは思いにくい。
さて、今日の上値目安だが、やはり41100円が上限と考えるのが妥当だろう。
これを抜けるにはそれなりの勢いが必要で、前場よりも後場に抜けた方が信頼感は高くなる。
まずは41000円を抜けることが必要なのだが、これは前場でも良いだろう。
一方で、前場に41100円なり41000円をつけたところから後場に下げてくるなら、SQまでは軟調となる可能性が高くなる。
昨日の終値か、40700円付近まで下げて来ると、もう一段下も見えるので注意が必要だ。
また、そこで耐え忍んだとしても、先の41000円台を取れないとなると、明日以降が重たくなる可能性が高いので、ここからは伸び悩みとなってしまいそうだ。
今日は前場と後場共に動きに注視したい。