昨晩のNYはダウが反落。
FOMCが開催される中で利下げに対する期待と景気後退に対する不安も再燃しつつなる中、市場の感情をダウが代弁しているような形になった。
チャート的にはこの下髭を今晩行かせるなら反発もあって良いかと思えるのだが、逆に支えとなっている60日移動平均線を下回る事になると、少なくとも120日移動平均線までは再度下落する可能性もある。
その際にうまく120日移動平均線を下支えにできるなら、しばらく上昇は難しいかもしれないがそれなりの位置で推移が可能だろう。
だが、それすら下回った場合はその限りではなくなるので、一応念頭に入れておくべきだろう。
一方のナスダックはNVIDIAに続いてAppleのWWDC発表が好感され、最高値更新となった。
予想以上の強さとも言えるのだが、こうなるとFOMCの結果次第ではダウとは明暗をさらに分つことなりそうだ。
グロース市場の好調を受け、NVIDIAをダウに組み入れるかどうかといった話も出ているようだが、さておいても今しらバクは、右肩上がりを意識できそうなナスダックのチャートだ。
先物230円安でSQに向けて短期下降トレンド転換か
夜間先物は230円安、38930円となった。
一時38800円近くまで下げており、SQ前特有の反対売買が多かったように思う。
ここからはSQへ向けての綱引きが顕著となるが、ここ数ヶ月はSQ前の水曜からは下げていくパターンが多い。
今回もそのパターンになるなら、38500円付近に向けて短期的に下降となる可能性がある。
尤も、年初の様に上昇に転じる形もあるのだが、位置が位置だけにそこまでのことはまず無いのでは、とおも思えるので、やはり前者の形に近いのでは無いだろうか。
そうなると今日の日経平均は反落スタートとなるのだが、上値をどこまで取れるかでSQ後を少し占うこともできそうだ。
仮に昨日の位置まで戻せるのなら、SQ後は再度上昇に転じる可能性も出てくる。
そう考えた場合はやはり39000円台に乗せて来るべきで、最低でも昨日の終値の39134円付近まではは必要だろう。
一方でそうは行かなかった場合は、夜間先物の安値38810円はもとより、38700円付近まで下落はあるだろうし、そこまで行くと戻りは難しいかもしれない。
既に7月に向けたロールオーバーなりポジション調整なりされているだろうが、それが顕著になるタイミングでもあるので、今日の動きは来週以降を考える上で重要になる。
ただし、日銀会合の内容とそれに対する市場の反応の仕方にもよるので、一概に言い切れないのが今週の難しいところだ