昨晩のNYはダウが大幅に続落、ナスダックも反落となった。
寄り付き前まではNVIDIAの決算の余韻でプラスだったダウの先物も、指標によるインフレ傾向の継続示唆が重しとなり、そこから一気に崩れて行った。
20日移動平均線を大きく割って引けたので、今晩は多少の自立反発が予想されるものの、来週はもう一段の下げが待っていると予想される。
うまく軟着陸できれば60日移動平均線付近で止まるだろうが、それで間に合わない場合は5月頭の38000ドル付近まで下げることになりそうだ。
ナスダックも流石にNVIDIA1社の力ではどうにもならなかった。
寄り付きこそ高値更新で盛り上がっていたが、結局元の位置に戻された格好。
ダウほどの大きな下げにはならないかもしれないが、利下げのみならず利上げも辞さないといった一部発言もあって、さらに上値は重くなりそうだ。
ダウとは異なり20日移動平均線が下支えになりそうだが、こちらもしばらくは難しい動きとなるだろう。
先物550円安で再び行って来い、日経平均は下降トレンドへ転換か
夜間先物取引はNY開始前までは39000円を維持していたものの、その後一気に下落し引けは38550円となった。
再び20日移動平均線のところまで下げてきたが、今回もここで止まるかどうか、微妙な形だ。
すでに下髭は出ているが、少なくとも今日の場が開いた直後は、現物の売りが出ることになるため、一旦下に向かうはずで、その際に60日移動平均線付近までは下げていく可能性が高い。
そうなると一気に売り崩される可能性も出てくる。
現物のチャートも移動平均線の位置はほぼ同じなので、60日移動平均線の38373円が下値の目安となる。
今日はそこで止まるならまだ良い方で、もう一段下まで押し込まれる可能性も一応考えておくべきだろう。
その場合は38000円付近までの大幅な下げもありそうだ。
一方で、ここで踏ん張れるなら先物の引値の38500円台から38800円付近までの戻りはあってもいいと思われる。
週末でありまた来週からはリバランスなどもあってあまり楽観的にはなれないが、後場に買い戻されれば一時的でもその付近までの上昇は見込めるだろう。
ただ、やはり来週以降を考えるとここから買いの手を振るには無理があるので、今日は正直それほど前向きになれそうではない。