昨晩のNYはダウが続伸、ナスダックも1%超の反発となった。

20日移動平均線と60日移動平均線がデッドクロス寸前のところ、一時その位置まで上昇したものの引けはやや下げたダウだったが、漸く重い腰が上がったようだ。
まだ手放しで喜べるような状況ではないが、20日と60日の移動平均線の上に抜けていけるのなら、一息つけることだろう。
今のことろ良くも悪くもハイテク株が牽引している状況ではあるが、インフレ傾向が依然として強い中で企業の利益自体は堅調な点が救いなのだろう。
長期金利とGDPなどの指標の行末、FOMCでの発言も控えている中での反発はなかなか難しいだろうが、結果に対して織り込むような形で恐る恐る進んで行くようなら、大きく崩れることもないと思われる。
一方のナスダックも反発となった。

高値は先週末の始値付近まで伸びたこともあって、なんとか底を打った様に見える格好。
流石に120日移動平均線や過去の高値ラインの集まる位置だけに、ここから更に下落となるには少々理由が乏しいだろう。
尤も、金利に対しては高止まりが想定されるので、実際のGDPなどの指標やパウエル議長の説明を飲み込めないことには、反発がはっきりとした形になって現れることは難しいのではないだろうか。
先物310円高37740円で日経平均は反発へ
夜間先物はNYの上昇もあって310円高の37740円の引けとなった。

昨年からの平行チャンネルの下限になんとか届きそうな位置まで来ているので、ここからの反発にも期待が膨らむところ。
今日の結果次第で連休含んだ今後の流れが決まってくる様に思われる。
ただし、5月の連休というと昨年の上昇を思い起こされるのだが、そこまで期待するには少々位置が高い。

それでもSQまで2週間以上、営業日でも実質10日以上ある中でのこの形には、少々期待もしたくなるところ。
そう言った観点からも、今日はきちんと反発してもらいたい。
上値の目安は過去の高値ラインの37887円と節目の38000円だ。
これを抜けて首を垂れてきている60日移動平均線の38270円付近に届くのなら上出来。
一方で、37700円台で始まってしばらく揉み合った後にズルッと下げてしまうとかなり重症で、その場合は再び37300円台までは考えるべきところ。
最悪、そこまで行ったとしても戻って来れるなら良しとしたいが、できれば37500円より上で粘って欲しいのが理想だ。