週末のNYは大幅続落。
ダウは475ドル安で38000ドルを割り込んでの引けとなっている。
イラン・イスラエルの諍いが戦争へと進み始め、市場はリスクオフへと一気に進んでいる。
以前としてインフレも雇用統計や景気指数が横這いで利下げもままならぬ中での中東戦争となると、ここまで利下げ期待で保っていた市場は堰を切ったように下落。
流石に一晩で済ませるわけにも行かないだろうから、もう一段の下げは必至だろう。
500ドル、1000ドルくらい下は考えておく必要がありそうだ。
ここまでダウとは少し趣を異にしていたナスダックも流石に反落。
ダウほど深刻な下落には繋がっていないが、一段の下げは致し方なさそうだ。
16000ポイント割れは想定しておくとして、どこまで投資家が嫌気するかで下値模索の範囲は決まるのだが、ダウほどの動きが週末なかった点は少々迷うところ。
テンポ遅れての動きに注意しつつ、リスクオフがどう進むかどうか留意したい。
夜間先物700円安、日経平均はざら場で更なる下落も
週末の先物取引は中東での戦端が開かれたことによる下落で700円安、38850円の引けとなっている。
午前1時から2時半にかけて一時38800円割れとなったが、その後は落ち着きを取り戻したかのように横這いとなり、700円安での引けとなっている。
その後のメディアの報道では中東戦争への発展か、と銘打った報道が相次いでいるため、今朝の市場へのインパクトは更に大きくなりそうだ。
下値の想定はまだ難しいが、少なくとも60日移動平均線までは見ておくべきだろう。
仮に60日移動平均線までの下落となった場合は、1500円程の前日比となり、大幅な下げを演出することとなる。
その場合の目安は38300円付近で、先物の終値からは500円ほど下となるが、流石に一気には無いとら思われる。
とは言え早ければ前場で達成となって一時的に戻っていく事にもなりそうなのだが、これが前場保ったまま後場に入ってからの下げとなると、少々厄介な展開につながる可能性もある。
何れにしても今日1日で決着のつく話でもなさそうなので、どこまでリスクオフに傾くかで下げ幅も変わってくるのだが、いつ下げ止まるかは難しいところだ。
少なくとも火曜で下げが止まらなければ水曜一杯までは考えておく必要がありそうに思われる。
と、かなり悲観的なことを書いてきたが、仮に今日で下げ止まることがあるとしたら、一時的に1000円超の下げを演じた後で、スルッと先物の終値付近まで戻ったところで揉み合い、と言った感じだろうか。
39000円は遠いだろうが、投資家のマインドが崩れ切っていなければ、持ち堪えることもあるだろう。
ただ、それでもやはりリスクは取れない為、内需好業績や政府がらみの銘柄か、仕手っぽい銘柄に向かうのが関の山かもしれない。
そうなるとしばらくの間は下落傾向が続くこととなる為、結局は下げが続く事には変わらなさそうだ。