昨晩のNYはダウはほぼ横這いの続落、ナスダックは続伸となった。
ハイテク株という伝家の宝刀も流石にそれだけでは相場全体を維持できるものでもなく、少々団子天井になりそうな形になってきた。
12月中旬からの粘り腰はなかなかだったが、今回は先週の木曜からの急上昇が逆に足枷になっているようにも思う。
1000ドル近い上げを三日間で成し遂げたわけだから、その分の調整は二日間の横ばい程度では難しいだろう。
それでも横這いでなんとか凌げればいいのだが、旗色はあまり良くない気がしている。
ナスダックも5日連騰となったが、流石に陰線となっている。
ちなみに並行チャンネルを無理やり引いてみたのだが、なかなかこちらも悩ましい格好になった。
ダウとは少し違う形ではあるものの、オーバーシュートという位置付けはまだ否めないところで、昨晩空けた窓を今晩すぐに埋めてくる可能性もある。
それを払拭する上昇のネタは今は見えない。
利下げ機運が遠のいているだけに、決算発表が終われば祭りも終わるといった形になるなら、今週から来週にかけては少々苦しい展開が待っているかもしれない。
先物は20円安、上も下も難しい1日
夜間先物取引は上下あったものの結果は20円安の36240円となった。
やはり無理やり引いた短期トレンドはあまり役に立たなかったのだが、それでもまだ昨年11月からのトレンドは継続と考えられる。
上値は先物ベースだと36700円台になるのだが、一昨日あたりからの動きではちょっとそこまで伸ばすには無理があるのではないだろうか。
現物の方が、現実的とも思える形で、36500円台が上値の目安になりそうだ。
こちらも短期トレンドから外れて先物同様に昨年11月からの上昇トレンドのレンジ内に戻ってきているのだが、高値ラインが今日は36500円台になっている。
ここを抜けて再度上昇となるなら、先物の上値目安の36700円台まである可能性は出てくるが、3月の実質利上げ再開のネタや決算だけでは、流石に無理があるのではないだろうか。
ここまで買ってきた外資の手ももそろそろ止まってもいい頃合いなので、36500円くらいが関の山、かもしれない。
一方で下値はというと、相変わらず36000円のラインは強固に見える。
これを割ることは少なくとも今日はないのでは、と思うのだが、実際はそう書いてよく破れることも多いので、注意はしておくべきだろう。