2023年7月14日の日経平均は28円安、32391円で大引けを迎えた。
SQで寄り付き32587円で始まって一旦32780円まで上がったものの、用事が済んだことで下落。
32225円まで下げたのは、SQで無理が祟ったのかとも思える。
その後10時半過ぎてから買い戻されたものの、後場に入っても結局32500円台までの上昇となり、その後は失速して大引けとなった。
やはり買い意欲はまだ多くなさそうだ。
FOMCよりは日銀会合が狙い
やはり日本市場に対する買いが復活するには、日銀会合を過ぎないと難しそうだ。
ただ、巷では如何にもYCCの修正が入るかのような記事が出回っている。
仮に修正が入ったとして、本当に日本経済にとってプラスになるのだろうか。
米国と違って景気動向はそこまで良いとは思えず、ここで無理に利上げの話が出てくると、日経平均は上がるだろうが、景気の下支えとなるものが希薄な状態で、将来の支払利息が増える前提となったらどうなるのか。
想像するにはあまり嬉しく無い状況になりそうなのだが、どうだろうか。
そういった観点からは、YCC修正については現状維持の上で、何かしらの文言が入る形になるのではと思っている。
それが結果的に利上げを匂わすような内容であれば海外勢はある程度納得するだろうし、日経平均も再度上昇の傾向が出そうだ。
ただ、ここで匙加減を植田総裁がしくじった場合、32000円割れは当然のこと、31000円も割れていく可能性があり、ともすれば3月以前の日経平均の位置まで落ちる可能性も十分ある。
来週はそういった想定のもと、緊張した面持ちで過ごす1週間になりそうだ。