昨晩のNYはリセッション懸念再燃でダウが続落となりNASDAQも反落となった。
ダウは219ドル安の33727ドルと5日連続の下落で20日移動平均線も割ってしまった。
週末ということもあって引けにかけては多少買い戻しも入った様だが、月末の需給もあってか下げ止まるには至らなかったようだ。
FOMCを過ぎてからというもの、利上げ見送りを歓迎していたかと思っていたのだが、実際は景気懸念と7月の再利上げの話もあってか、どうもダウには不利な状況のようだ。
もちろん月末の需給もあるだろうから、結局月を跨いだらガラッと変わるのかもしれない。
いずれにしても、週明けに若干戻す可能性はあったとして、やはり月替わりまでは頭の重い展開が続きそうだ。
下支えとなる移動平均線はまだあるので、目安を押さえてここは反転のタイミング、おそらくは月替わりを待つ形になると思う。
NASDAQも流石に調整入りだろうか。
水曜日の陰線が効いているため、木曜の全値戻しも需給の波には勝てなかったようだ。
13300ポイントまではまだ多少余裕があるが、上昇継続に対する期待が持てるのはその辺りまでなので、そこを割られるともう少し長い調整が必要になるだろう。
S&P500もダウに倣う形で調整中だが、こちらは昨年の8月の高値や20日移動平均線があって下支えになりそうだ。
S&P500で見て1%程度下になるので、ダウもその程度の下げと考えると下値は33400ドル付近までだろうか。
何れにしてもまだ1週間、月末まであるので、週明けは反発もあるだろうが、調整ももう少しありそうだ。
天井形成の日経平均
横這い続きで「そろそろ良いんじゃないか」と思ったところでドカンと下げが来て落胆というか残念極まりなかった日本市場の週末だったが、冷静に考えたらまあ仕方のないところだろう。
結局、横這いは団子天井という結果に終わった格好だ。
NYの下げに対して日本市場では無関心というか放置プレイの様にも思えるので、仮にまだ日本市場に対する投資が続くのであれば、再度始まるのは月替わりからではないだろうか。
そう考えると、月曜は自立反発はあるとして、33000円の節目が意外に厚い壁になるかもしれない。
先物のナイトセッションの動きはどうだったろうか。
下髭をつけたとはいえまだ安心できるかというと、位置的には難しい気がする。
ただ、下支えがほとんどない位置でもあるので、ここを下抜けるとちょっと困ったことになりそうだ。
そう考えると、現物の指数も先物も落ち着ける位置は、31300円台と、ちょっと嬉しくない想定になる。
出来たら月曜は反発してもらって、20日移動平均線あたり、32500円までを下値として月末まで横這いを維持してくれたら、と都合の良いことを考えているのだが。
ドル円は145円まで空白地帯
ドル円相場はかねてより上値の抵抗線だった142円25銭付近を抜けている
これで次の目標は145円67銭付近となるが、今のところそこまでの間は特に支持線や抵抗線は見当たらない。
抜けたばかりでトレンドのレンジも作れないのだが、ある程度の波がありつつ月末までの間上昇を続けていくのではないだろうか。
月末を跨いで環境が変わるとまた向きも変わるかもしれないが、為替介入についてはつい先日米国から「お前良い子だな」と言われたばかりなので、流石に手のひらを返す様なことはできない、と思うのだが。
植田総裁の発言やその周囲の関係者の発言には注意しつつも上昇は続くと考えている。
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